持ち家やマンションを持ってても生活保護は受給できるの?

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

私が生活保護の業務の電話でよく問い合わせを受けるのが、「マンションや持ち家を持ったままで生活保護を受けられるのか?」という質問です。今回の記事ではこの質問について回答をしていきたいと思います。

マンションや持ち家を持ちながら生活保護を受けられるかどうかは「住宅ローンの有無」によって分かれる

マンションや持ち家を持ちながら生活保護を受けられるかどうかは、住宅ローンの残高があるかないかによって結論が分かれます。

原則として、住宅ローンが残っていなければ生活保護は受けられますが、ローンが残っていれば生活保護は受けられません。最低生活費を保証するという生活保護の制度上、生活保護費を住宅ローンの返済に充てることは不適当であるとされているからです。

とはいえ、ローンが残っていれば一律に生活保護が受けられないというわけではありません。例えばあと数か月でローンの返済が終わる等、住宅ローンの残高や毎月の返済額が一定の金額以下であれば住宅ローンが残っていてもマンションや持ち家を持ちながら生活保護を受けることは認められています。

その一定の金額を知りたいというところでしょうが、お住まいの地域によってその基準の金額が変わってきます。住んでいるところによって土地や建物の値段が違いますから当然ではありますよね。私が働いているのは都内の自治体なので、土地や建物の価格は日本で一番高いので、基準としては日本で一番厳しい基準であると思います。

それを踏まえた上であえて一定の金額を例示しますが、少なくとも住宅ローン残高が400万円以上、あるいは毎月のローンの返済額が8万円以上であればマンションや持ち家を持ちながら生活保護を受けるのは極めて難しいです。

しかも個別具体的な判定はこの金額よりもっと厳しい金額で判定されることになります。また地方に行けば行くほどこの基準はさらに厳しいものになると思われます。

ローンが無ければ晴れて生活保護受給開始!というわけではない

ローンがなければ晴れて生活保護受給!というわけでは必ずしもありません。所有しているマンションや持ち家に一定の金額を超える資産価値があれば保有を認めることはできません。極端な話、億ションをもっているような世帯がマンションを保有しながら生活保護を受けることはできないのです。

この不動産の資産価値というのは固定資産税評価額を指します。先ほどの一定の金額というのはお住まいの地域や世帯構成、世帯員の年齢によって異なるため、こちらの場合は金額を例示するのは少し難しいのですが、先ほどのローンの基準よりは少し緩くなっています。

マンションや持ち家の所有が認められたとしても、マンション保有時にかかる管理費や共益費は生活保護費から個別に出ることはありません。生活費としてわたす保護費の中から工面することになります。

あくまで生活費は最低生活に必要な金額しか出ないので、現実問題としてマンションを所持しながら生活保護を受け続けるのとなると少し苦しい生活を強いられることになると思います。

なおマンションや不動産を所有している場合でも、本当に手持ちのお金が全く無いような場合には緊急保護として生活保護費を支給することは可能です。しかしその場合には不動産を売却するよう指導が行われ、その売却代金からすでに支払った生活保護費を自治体へ返還することになります。

まずは生活保護を受ける前に所有している不動産の有効活用を

いかがだったでしょうか?思った通りの内容でしたか?それとも思ったよりも緩い基準でしたか?なお生活保護法においては、生活保護を受けるにあたってその資産を有効活用することが義務付けられています。

今後皆さんが住宅ローンを組む際には余裕のある返済計画でもって臨んでくださいね。そうでないと会社が倒産した等生活に困窮した際の持ち家やマンションについては、原則生活保護でもフォローできないので、せっかく手に入れた不動産を手放すようなことになってしまいますよ。

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