【悲報】「FXで120%絶対勝てる投資法」など存在しません

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

私がいつものように米国株のブログ村のランキングを見ていたら、とんでもない記事を発見してしまいました。

 

こちらの記事曰く、「FXのような短期売買には”微勝ちですぐ引”」けば「FXで120%絶対勝てる」そうです。ですが商品先物を約8年にわたって取引して初期投資額を税引き後で8倍にした私から言わせれば、FXの短期取引において120%絶対勝てる投資法などないと断言します。

FXの短期取引はマイナスサムのゲームであるため、120%勝つというのは理屈上絶対にあり得ない

そもそもFXとは、一定のお金を担保にして担保にしたお金以上の外貨の取引を行うことのできる金融派生商品です。FXは特に短期取引の場合、手数料分だけ損をしてしまうマイナスサムのゲームとなっています。ちなみにマイナスサムとは、市場全体の取引の結果、全取引参加者の損益を平均するとマイナスになってしまう取引のことです。

これはどういうことかというと、ある人が外貨取引で10,000円の利益を得た場合、その反対側には10,000円の損失を負った人がいます。これだけ見れば収支はトントンのように思えますが、実際は取引参加者は証券会社などの取引仲介者に手数料を払ったうえで取引に参加しているため、全体で見ると手数料分だけ損をしてしまうのです。

「1,000円勝ったら利確の微勝ちを繰り返すことで、大きな利益となり得ます。」と記事にはありますが、当然ながらそう簡単に毎回勝てるわけではありません。小さな勝ちの反対に、同じだけの小さな負けがあるからです。

FX取引というのは画面を見てるだけでは実感しづらいかもしれませんが、者の反対側には必ず敗者がいるのです。当たり前の話ではありますが、勝者の反対に敗者が必ずいるのであれば、120%勝てる必勝法など存在しえないのです。

記事の中では負けとなる取引についてほとんど触れられていません。自分の負けが少ないというのが話の前提なのでしょうか。

だとすれば小さな勝ちだけを得ながら負けを少なくするという必勝法が存在するとでもいうのでしょうか?あったらぜひとも教えてほしいものですね。まさか小さな勝ちを得ること自体が必勝法だなんて思ってたんじゃないでしょうね?

投機取引においては「損小利大」が鉄則

なおFXなどの投機的な取引においては、損を小さくして利益を伸ばす、いわゆる「損小利大」が鉄則であると私は考えています。損切りはできるだけ早くして傷口を小さくし、利益が出る取引は簡単に確定せずにドンドン利益を伸ばしていくことにより、最終的に多数の小さな損失を数は少ないが1度の利益が大きい取引でもって全体でプラスに持ち込むというものです。

1,000円のマイナスを5回繰り返したとしても、10,000円のプラスになる取引を1回すれば、全体としてプラスになるというわけです。

私自身は商品先物取引のおかげで投資資金を税引き後で約8倍にしましたが、取引の勝率でいったら大体55%ぐらいでした。ちょっとの利益で利益を確定するなんて絶対にNGでしたね。

ちなみに証拠としてリーマンショック当時の確定申告書と税の通知をアップしているのでよければご覧ください。

 

やはり長期の資産形成に適しているのは株式投資

さてこれまでFXの短期取引についてお話ししましたが、超長期の株式取引は必ずしもマイナスサムにはなりません(短期取引は別ですが)。株式を保有した場合、その株式からは利益が発生します。そしてその利益自体も超長期で見れば年々増加していきます。長期保有により利益がさらなる利益を生み出すことにより、雪だるま式に株式からは収益が発生することになるのです。

このことについて、SPオヤジさんが大変わかりやすい記事を投稿しているのでよければご覧ください。

 

翻ってFX取引は、スワップポイントという利息収入のようなものはあるものの、そのスワップポイント自体が増えるのには限界があります。逆に金利低下局面においてはスワップポイントは下がっていき、最悪の場合マイナスとなり、スワップポイントを払わなければならなくなるため長期の保有には適していないのです。

たぶん彼はこうした投機的な取引や短期取引をしたことがないのでしょう。だからこうした机上の空論を言ってしまったのだと思います。なのである意味悪気はないのかもしれませんね。

短期取引をしたことのない人間の机上の空論から生まれた意見に惑わされずにFXの短期取引には手を出さず、株式をじっくりと長期保有して株式から発生する果実を着実に得ていくことが、お金に困らない人生を送るうえで何より大切であると私ローンウルフは考えています。

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