米国株村ブログランキングの中でタバコ銘柄を保有している人数を調べてみた
お疲れ様です、ローンウルフです。
私は米国株村ランキングに登録しているブログを見て回るのが好きなんですが、米国株ブログを見ていてよく思うことがあります。それは米国株ブロガーのタバコ銘柄の保有率が高いなということです。
ある日ふと具体的にどれぐらいの割合の人がタバコ銘柄を保有しているか気になり、今回自分で調べてみました。
米国株村ブログランキングTOP100のうち、タバコ銘柄を保有しているブログ数を調査してみた
調査対象のタバコ銘柄はMO(アルトリア)、PM(フィリップ・モリス)、BTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)の3銘柄です。日本株であるJTは除いています。
調査対象のブログは2019年4月6日時点の米国株村ブログトップ100位に入っている全てのブログです。なお以下のブログについては集計から除外しました。
・そもそも米国株に投資していないブログ
・同一人物によるブログ運営の場合は片方のブログは除外
・ポートフォリオや保有銘柄を非公表としているブログ
・ポートフォリオを一部公開しているものの、非公開としている残りのポートフォリオでタバコ銘柄を保有しているかどうか確認できないブログ
ただしポートフォリオを非公開もしくは一部公開としているものの、タバコ銘柄の保有・非保有について明言しているブログ、インデックスファンドやETFのみ保有しているブログは集計に加えています。
調査対象から除外したブログを差し引いた集計対象のブログ数は以下の通りです。
100ブログ中79ブログ
ですので今回調査対象としたのは79のブログです。この79ブログについて、タバコ銘柄を保有しているかどうか調査いたしました。ちなみにこの調査には3時間以上費やしたので地味に疲れました(;^^)
それでは79の米国株ブログのうち、タバコ銘柄を保有しているブロガー数を発表します!
35人
タバコ銘柄を保有しているブロガーの数は35人、割合で言うと約44%の人がタバコ銘柄を保有していました。
タバコ銘柄の保有率の高さに少し違和感
このタバコ銘柄の保有率の高さに私としては少し違和感を感じています。
日本株に置き換えて考えた場合、日本株に投資している人の44%がJTを保有しているって考えたらずいぶん多いなって思いますよね?ただ今回はJT1銘柄ではなく3銘柄を調査対象としているので、比較対象とするのはどうなんだと言われてしまうかもしれませんが。
タバコ銘柄を保有している人が多い理由としては、第一にシーゲル教授の「株式投資の未来」が大きく影響しているところだと思います。タバコ銘柄(フィリップモリス)は卓越したリターンを投資家にもたらしてきたことが、「株式投資の未来」の中で記されているからです。
ですが過去のような飛びぬけたリターンを達成できたのは、数々の訴訟によりタバコ銘柄が叩き売られて過度に割安になっていた中でも、減配せずにちゃくちゃくと配当金が支払われ続けたからです。過去に達成したような卓越したリターンを今のタバコ銘柄に求めるのは非常に厳しいと言わざるを得ません。
とはいえ、投資ブログを運営しているぐらいの人はそんなことは百も承知でしょう。そこまでの高いリターンは求めないまでも、市場平均をやや上回るリターンを求めて投資しているんだろうと私は解釈しています。
遠い将来の配当は過小評価されるため、それが長期投資には有利に働いてくることになるでしょう。自分の保有銘柄の配当金を集計しているとき、タバコ銘柄を保有していたらたくさん配当金をもらえてるんだろうなーと思う時があります。
あまりにみんながタバコ銘柄を持っていると、買いたいという気持ちが湧いてこない
ですがブロガーの多くがタバコ銘柄を保有している中で、どうしてもあまり積極的に買いたいと思えないんですよね。「タバコ銘柄はキャッシュフローが安定しているので安心して買える」なんてみんなが思っているうちは高いリターンをあげるのは難しいと私は思ってしまって。
過去の卓越したリターンは、タバコ銘柄の将来が過度に悲観され叩き売られたおかげで達成できたという事実を知ってしまった以上、みんなが安心して購入している現状の中で積極的に買いたいなと思えないんです。
自分は完全に天邪鬼な性格なので、人とは違った考えを持ちたくなってしまうんですよ。これがプラスに働くのかマイナスに働くのはわからないですが。
余談ですが、集計していて思ったのですが、ブログランキング1~50位の人は51~100位の人と比べ、ポートフォリオを公開している人が多かったです。ポートフォリオを公開して自らの投資先をつまびらかにすることが支持を得やすくしているんでしょうかね?
もしこの先本当の意味での買い場が来るとすれば、それはタバコ銘柄が大幅に減配して株価が暴落し、米国株ブロガーの多くがタバコ銘柄の未来を悲観して株を売却するような事態が発生した時であると私ローンウルフは考えています。
ディスカッション
コメント一覧
ローンウルフ様
こんにちは。
タバコ株への投資は、指摘された通りシーゲル博士の影響でしょう。
投資については、経験を積むまでは師匠に忠実なスタイルを行い、自分の色を出していくのは、その後にすべきと考えています。
そのために、多くの投資家はタバコ株に投資をしています。ただ、無理して投資する必要はないと思います。
タバコ企業のハイリターンは、訴訟以外も理由があると思います。
20世紀最初、タバコ業界は成長産業でした。特にフィリップ・モリスは20世紀初頭は、家族経営の零細企業に過ぎなかったのです。そこから世界最大のタバコ民間企業へと飛躍したのだからリターンは高くなります。
以前、BTIが誕生したいきさつや、フィリップ・モリスが弱小企業であった時期を、タバコ王といわれたデュークを中心に記事にしていました。
【フィリップモリスがまだ弱小企業だった時】タバコ王デュークの栄光と挫折 その1
https://kamakura-kenbutu.com/when-philip-morris-was-still-small/
【アメリカタバコ帝国の崩壊】タバコ王デュークの栄光と挫折 その2
https://kamakura-kenbutu.com/collapse-of-tobacco-empire/
グロース企業の経営者はやはり魅力的です。以前、記事にしたジョブズや、今記事にしているココ・シャネルも多くの人間的欠点がありながらも魅力的です。リストラの鬼のようなGEのウェルチや日産のゴーンのようにうんざりするような経営者とは違います。
今後ともよろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
確かに慣れないうちは投資の指針が必要ですから、そうした指針の一つとしてタバコ銘柄はとらえられているのかもしれませんね。
鎌倉見物さんの指摘の通り、訴訟だけが理由だけではなくゼロからスタートして世界的な大企業になったという経緯が莫大なリターンを生み出したというのがあるんでしょうね。そう考えると、フィリップ・モリスのリターンは前半はグロース株として、後半はバリュー株としての性質を持ち合わせていたんですね。業種は全く違いますが、Appleなんかも同じ道をたどり始めているのかもしれません。
グロース株投資による莫大なリターンを得るのは自分のような凡庸な投資家には至難の業ですから、私は未来の大企業を探して投資するのではなく、ブランド力を持ち合わせた既存の大企業に投資して、市場平均をやや上回る程度のリターンを目標に地道に長期投資していくしかなさそうです。
ローンウルフ様、いつも記事をありがとうございます。
>タバコ銘柄の保有率の高さに私としては少し違和感
妥当な保有率とその根拠が示されていないので高いとも低いとも言えないような気はしますが、それはともかく
>今回はJT1銘柄ではなく3銘柄を調査対象としているので、比較対象とするのはどうなんだ
ご本人が根拠無しと言ってるから単なる感想なわけで自由ですよね。
>シーゲル教授の「株式投資の未来」が大きく影響しているところ
同じく根拠無しの感想なわけで自由ですよね。
>卓越したリターンを今のタバコ銘柄に求めるのは非常に厳しい
>投資ブログを運営しているぐらいの人はそんなことは百も承知
未来のリターンは分かりませんが、それはともかくタバコ銘柄の保有率とは関係ないとあなたは想像していると。であれば何のために提示したのだろう。
>そこまでの高いリターンは求めないまでも、市場平均をやや上回るリターンを求めて投資しているんだろうと私は解釈しています。
同じく根拠無しの感想なわけで自由ですよね。
>あまりにみんながタバコ銘柄を持っていると、買いたいという気持ちが湧いてこない
>「タバコ銘柄はキャッシュフローが安定しているので安心して買える」なんてみんなが思っているうちは高いリターンをあげるのは難しいと私は思ってしまって。
はい?市場平均をやや上回るリターンを求めて投資しているというのがあなたの感想でしたよね。キャッシュフローが安定している話はどこから来たのですか?
>これがプラスに働くのかマイナスに働くのはわからないですが。
あなたのリターンが周囲に勝っていればプラス、そうでなければマイナスかと思います。
>ブログランキング1~50位の人は51~100位の人と比べ、ポートフォリオを公開している人が多かったです。
はい?突然に何の話でしょうか。
>ポートフォリオを公開して自らの投資先をつまびらかにすることが支持を得やすくしているんでしょうかね?
同じく根拠無しの感想なわけで自由ですよね。
>買い場が来るとすれば、それはタバコ銘柄が大幅に減配して株価が暴落し、米国株ブロガーの多くがタバコ銘柄の未来を悲観して株を売却するような事態が発生した時
そういう感想もありとは思いますが、これまでの調査や感想と何の関係があるのでしょうか。
高度な文章のせいか趣旨の読み取りが私には難しいですが根拠無しの感想でまとめますと
「天邪鬼カッコイイ中二病の自分は、多数派がタバコ銘柄を保有していると感じたので、タバコ銘柄が暴落する妄想をして悦に入った」
「ポートフォリオ非公開で上位にいるブロガーに腹が立つので、ランキング上位のブロガーはポートフォリオを公開しているから自分の考えは周囲も支持しているのだ、と自分を慰めた」
コメントありがとうございます。
記事を作成する時間自体も持てない中なので返信も細かくできないので申し訳ないんですが、おっしゃる通り記事の後半部分は私の感想や主観的な部分が混じっていると思います。でも事実を調べてそれに対する感想や意見を述べてはだめというのなら、記事なんて書けなくなっちゃいますけどね。
ただあなたのコメントにある最後の部分はよく理解できないですね。タバコ銘柄が暴落してほしいとは記事の中で書いてないですし(以前記事にもした通り私は株価の暴落を面白がっていませんし)、「ポートフォリオ非公開で上位にいるブロガーに腹が立つ」なんて思っていませんし(というか上位陣は保有銘柄を公開している人ばかりでした)、どうしてあなたがそのような発想に至ったのかがよくわかりません。
ただコメントを見る限り、あなたが私のことをとにかく憎いということだけは伝わってきました。私があなたの信奉している人を批判してきたのが未だに尾を引いているようですね。
【追記】
4月中は今回のような言いがかりに近いコメントについては返信できませんのでご了承ください。建設的な意見ならともかく、とにかく私を攻撃をしたいという意図が見えるコメントに費やすだけの時間が今の私にはありません。少ない時間をブログ記事作成に費やしたり、私のブログを楽しいと思ってくれたり参考になると言ってくれる人のために時間を費やしたいと思っているので。
ローンウルフ様
楽しく拝見してます。
米国のタバコ株銘柄など個別に購入されているので、BTさんと同じ方針でしょうか。私は、最近出てきたS&P500のインデックス投信を積み立てています。
約15年前に資産運用をを始めた時、S投信の購入状況を見て日本株を買って放置したり、2つのS投信を放置してきました。これも悪くなかったのですが、これからの成長性を考えると米国ですね。
約15年前はブログなんてなくて、マネー雑誌等を読んでいたのですが、今も残ってる人の話は信用できるって思います。色々なブログを見ていて、「普通のビジネスパーソンで、こんなに運用資金があるわけないな。」って、つい思ってしまいます。
普通の人の為に、限られた給料と時間から運用する方法を今後も発信して下さい。
コメントありがとうございます。
あ、自分はタバコ銘柄は購入してないんですよね。検討はしたものの、タバコ銘柄の将来にあまり確信が持てなかったので購入には至りませんでした。その決断が幸と出るか不幸とでるか、行方を見守っていきたいとは思っています。
なんやかんややってますが、S&P500のパフォーマンスを超えるのって相当難しいなと感じています。ですのでS&P500のインデックス投信を積み立てるのは非常に良い選択をされているなと思います。
おっしゃる通り15年ほど前はインターネットでの情報といっても限られていて、今のように広く情報を集めるのは難しく同じく当初はマネー雑誌を読んでいました。今は簡単に情報も得られ、良い時代になったなと思います。おかげでアメリカ株への投資にたどり着いたわけですから。
私は金融に関する高度な知識もなく、これまで必死に相場に食らいついて生き残ってきたという感じでした。他の方々のブログを見ていると会計や統計の知識を持った方も多く、ともすればそうした深い知識を持っていなければ投資で成功できないのではと思ったりするときもありますし、他の方々もそう思ってしまうのではと考えることがあります。
ですが私のように、最低限の知識しか持ち合わせていなくても、お金に困らないような人生を歩むことのできるんだということが少しでも示せればいいと思っています。脇道へそれた記事を書く時もありますが(汗)、皆さんのお金に対する不安を少しでも解消できるような情報が発信できればと思っているので、良ければ今後ともよろしくお願いいたします。
更新お疲れ様です。
1年半ほど前にシーゲル先生の本読んで初めて買った外国株がPMでした。
当時は細かいことも分からずに買って今も保有してますが、その後投資本をいろいろ読んでいるうちタバコ株も他の株と同じようにただ持ってるからといって報われるのかどうか分からないという結論になっています。
MO,PM,BITともキャッシュフローには今の所問題なくても配当性向は高めで推移しています。
なのでもし何か問題が起こってキャッシュフローが悪化した場合いつ減配されてもおかしくない状況です。
ゆえに(他の個別株同様)キャッシュフローやその他財務状況チェックして、危ない兆候が見えたら処分含め対応しないといけないと思います。
(今年2月のKHC減配も2017年のキャッシュフローが急激に悪化していました)
タバコ株の配当率は高いので配当再投資には向いていても他の銘柄以上にキャッシュフローに気をつけて本当にその高配当が続けられるのかはウォッチし続ければいけない気をもむ銘柄に思えます。
決して「持ち続けているだけで儲かる」ことはないように思いますが、そういう主張ってあまりないのは気のせいでしょうか。
コメントありがとうございました!返信遅くなってすいません。
やはりシーゲル教授の本の影響は大きいようですね!実際の購入銘柄の選択にも影響するぐらいですから。
確かに配当性向の高さは気になる所ですよね。今後の増配余地にもつながってくるところでしょうからね。減配の可能性も考えると、おっしゃる通り結局はタバコ銘柄も他の銘柄と同様に財務状況のチェックが必要になってくると思います。買っておいてほったらかしでいいのはインデックス運用ぐらいなのかもしれません。
理想の投資期間は永遠と言っているバフェットも意外と多くの売買を繰り返しています。確かに持ち続けるだけで儲かることはないんでしょうが、かといって頻繁な売買は税と取引コストを発生させるだけでパフォーマンスを劣化させかねません。財務状況は逐次チェックしていくも、結果として超長期保有になっていたという展開が理想的なのかなと思います。
こんにちは、大日本タバコ帝国軍
隊長ビリー坊やのトレーニングを以前 やっていたものです
GE坊やの投資手法は、神風そのものといえますね
BTI 40%
GE BA 結構持っている
faga 多分40%ぐらい?
彼の戦略がはまれば、凄まじくもうかりそうなので
彼の投資戦略を物真似、やろうか検討中です
コメントありがとうございます。
GE坊やさんのブログは私も見ている所ですが、現在の投資手法は万人にオススメできるものではないと思います。はまれば確かに儲かるでしょうが、はまらなかった時の影響が多大なものになると思います。もし本当に同じような投資をするなら、成功しなかった時のことも想定し、その際の結果も受け入れる覚悟で臨むべきだと思います。