営業キャッシュフローマージンって何?
お疲れ様です、ローンウルフです。
アメリカ株ブログを見ていると、「営業キャッシュフローマージン(以下営業CFマージン)」という言葉をよく見かけます。営業CFマージンとはどういったものなのでしょうか?
現金を効率よく稼いでいるかを計る営業CFマージン
まず営業CFから説明すると、「Market Hack」の広瀬隆雄氏によれば、「企業が商品やサービスを売ることで得た売上高から、原材料費などの支出を引くことで得られる現金収支」のことを指します。いわば本業で稼いだ現金、といったところでしょうか。
そして営業CFマージンとは、営業CFを売上高で割ったもので、以下の計算式で求めることが出来ます。
営業CFマージン = 営業CF ÷ 売上高
この比率が高いほど財やサービスの売り上げから効率よくキャッシュを稼いでいると言え、この比率が15~35%あるのが望ましいとされています。
営業CFマージンが高い企業の株式を購入すれば、放っておいてもどんどんキャッシュを稼ぎ出してくれると言え、逆に営業CFマージンが低い企業はキャッシュを生み出さない「ごくつぶし」であると広瀬氏は指摘しました。
確かに効率よくお金を稼いでくれるかどうかは株式を長期保有するう上では非常に重要な点であり、ぜひとも抑えていくべきポイントと言えるでしょう。
営業CFマージンが高ければ安心というわけではない
ですが当然ながらこの営業CFマージンが高ければ安心!というわけではありません。いくら営業CFマージンが高くても、利益に対して割高な株価がついていれば高値掴みになってしまいます。
私が保有しているMMM(スリーエム)も、ここ10年は営業CFマージンは15%を超えており、営業CF自体も上昇基調にありますが、法外な株価収益率ではなかったにも関わらずここ2、3年は株価が低迷しています。事はそう単純ではないのです。
とはいえ営業CFマージンは、株式を長期保有するにあたってはとても大切な指標と言えます。短期的な株価の値動きには惑わされず、キャッシュを効率よく稼いでくれる企業を長期保有していくことが、長い目で見て資産を形成していくことにつながると私ローンウルフは考えています。