【トレードでの成功に必要なのは教育か?才能か?】第2回 二人の魔術師の賭け

2019年8月4日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

トレードの能力は天賦の才能が必要であると言われるが果たしてそれは本当なのか?それを探るために前回の記事ではcis氏の取り組みについて記事にしました。

 

今回以降の記事では、cis氏の取り組みよりも大規模に行われたアメリカでのある事例について紹介したいと思います。

「立会場の貴公子」リチャード・デニスと「数学者」ウイリアム・エックハートの賭け

舞台は1980年代のアメリカのシカゴ。ある一人の極めて優秀な成績を残した商品先物のトレーダーがいました。名前は「リチャード・デニス」。彼は若干37歳にして数百ドルの資産を数億ドルにまで膨れ上がらせます。

しかしデニスは自らの成功について、自分に特別な才能は無く、教育によって優秀なトレーダーは育てることができるという考えを持っていました。

これに異を唱えたのがデニスのビジネスパートナーであり、高校時代の同級生でもある「ウイリアム・エックハート」。シカゴ大学で数学と数理論理学で、博士号を取得した数学者です。

エックハートはデニスが成功できたのは彼に天賦の才があったからであり、教育によって優秀なトレーダーを育成することはできないと主張しました。

 

二人の議論は平行線をたどり、議論は10年にも及びました。この議論の結論を出すため、二人はある賭けを行うことにしました

広く人材を集め、彼らに自らのトレードの知識を伝授する。教育を受けた彼らがトレードで成功したらエックハートがデニスに掛け金を払い、教育を受けてもトレードで成功できなければデニスがエックハートに掛け金を払うというものでした(ちなみにこの掛け金の具体的な金額は定かではありません)。

新聞広告を通して広く集められた候補生たち

人材の募集は新聞広告を通して大々的に行われました。

デニスが経営するC&Dコモディティーズは15,000ドルの予算を使い、1983年の晩秋から1984年にかけて、ウォールストリート・ジャーナル、バロンズ、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンの3誌に求人広告を出しました。

シカゴで最も成功している運用会社が経験不問でトレーダーを募集し、しかもそのトレード手法を伝授してくれる。そんな好条件の求人に約1000人もの応募者が殺到しました。

応募者は履歴書による書類審査、〇×式の問題と論文式の筆記テスト、そしてデニスとエックハートによる面接によってふるいがかけられました。

この採用試験が行われた結果、「新マーケットの魔術師」によると、1983年の募集時は13人、1984年の募集時は10人の人間が選ばれました(ただし誰がタートルなのかについては議論があるため、実際は多少の差異があるようです)。

集まった多種多様な人材

選ばれた彼らの経歴はバラバラでした。トレード経験があった人も選ばれましたが、経験がなかった人も数多く選ばれました。

警備員、元アメリカ空軍パイロット、弁護士、移民でブラックジャックの達人のギャンブラー、会計士、ゲームソフトウェア会社の元社員、ハーバード大卒のMBA取得者…また参加者の中には当時の商品先物業界では珍しい女性の姿もありました。

選考によって選ばれた彼らはデニスによって「タートルズ」と名付けられました。

ちなみにこのタートルズという名前の由来については、亀の養殖場を見てデニスが名前を思いついた、当時のシカゴで名を馳せていたギャング団の名称からとった、デニスが好きだった音楽グループ「ザ・タートル」から取られたものである等の意見があり、どれが本当の由来であるかは定かではありません。

こうしていよいよ二人の男の議論と賭けが発端となった、壮大な実験が幕を開けることになるのです。

続く

参考文献
新マーケットの魔術師
伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌

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