【トレードでの成功に必要なのは教育か?才能か?】第3回 タートルズ始動

2019年8月4日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

トレードの能力は生まれながらにして与えられるものなのか、それとも教育によって身につけることが出来るのか。それを確かるために2人の男、リチャード・デニスとウイリアム・エックハートによって始められた壮大な実験。第3回ではその実験の様子とその結果をお伝えします。

秘密にされたタートルズの取引手法

デニスの実験に参加したタートルズは厳しい秘密保持契約を結ぶ必要がありました。契約書によって彼らは以下のように行動が制約されました。

・契約期間は5年間
・契約期間中に自己勘定での取引や第三者のための取引を行ってはならない
・取引内容を開示してはならない
・資金は全てデニスが提供するが、生じた損失の責任は一切負わなくてよい
・契約期間が終了してから5年間はデニスのトレーディング手法を公開してはならない

 

厳しい制約が彼らに課せられようとしましたが、契約書を見て参加を辞退する人は一人もいませんでした。

1984年1月、デニスとエックハートによるタートルズへの授業がスタートしました。

授業の中で二人は、感情に惑わされずにルールを守ることを徹底することが重要であると説きました。まずはデニスの言葉です。

「恐怖や欲望や期待といった雑念に惑わされずに、正しい行動方針にしたがってトレーディングを続けるのは困難な作業だ。なぜなら、人間の本性に逆らっているからだ」

 

続いてエックハートの言葉です。

「客観的な知識ではなく、なぜ感情や記憶にこだわるのか?個人的な事情や、そのときの感情や、自分の過去によって、トレーディングが左右されるようなことがあってはならない」

 

トレードにおいては感情は雑念であり不要であるものとし、規律を守ることの難しさを認識させた上で、そこから逸脱しないよう2人はタートルたちに徹底しました。

実戦開始

授業の期間は短く、2週間で終わりました。そしてさっそく取引が開始されます。タートルズのうち、第一期生には1人100万ドルの運用資金が与えられました。取引は始めはデニスの会社であるC&Dコモディティーズのオフィス内で行われました。

彼らの取引の対象は金や原油などの商品に限らず、国債や為替相場、S&P500指数など幅広い指数を取引の対象としました。

取引にあたり、デニスとエックハートがタートルたちに指示したのは、「ノートに全ての取引を記録して、なぜその取引をしたのか理由を書く」というものだけでした。

2人は彼らの毎日の取引明細書をチェックして、ルールに従っていないものがいたら説明を求めましたが、それ以外はタートルたちは監督されることも無くほとんどがほったらかしの状態でした。

タートルたちが残した驚異的なリターン

そんな状況下の中で、彼らはどのような成績を残すことが出来たのでしょうか?こちらをご覧ください。

 

これは「伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌」より引用したタートルズたちの年次運用成績の一覧です。全員の成績ではなく、1984年の成績はやや見劣りするものの、1985年から1987年にかけては皆驚異的なリターンを叩き出したことが分かります。

また「新マーケットの魔術師」の著者、ジャック・D・シュワッガーによると、CTA(商品投資顧問業者)のパフォーマンスを集計した報告書に載っている100人以上のCTAのうち、シュワッガーは成績の良いCTAを18人選びました。するとその18人のうち、なんと8人はタートルズだったのです。

エックハートもこう言って、デニスの考えが正しいことを認めました。

何らかの機械的なプログラムによって、トレーダーが能力を高められるとは思っていなかった。だけど、その考えは間違っていたようだ。ほとんどのタートルたちは優れたトレーディングの手法を身につけることができた。つまり、トレーディングを教えることができるか?という質問に対する答えは無条件にイエスだ。

 

タートルたちは契約期間の終了後、それぞれが独り立ちして各々で取引を開始しました。タートルには契約期間終了後も5年間はトレーディング手法を公開してはならないという守秘義務が課せられていました。

しかしその守秘義務を破り、トレーディング手法を公にする人物がタートルの中から現れたのです。

続く

参考文献
新マーケットの魔術師
伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌

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