【トレードでの成功に必要なのは教育か?才能か?】最終回 タートルズの秘密

2019年11月4日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

トレードの能力は生まれ持っての才能か?それとも教育で身に着けられるのか?それを確かめるために始めた壮大な実験のために集められた候補生たち、その名も「タートルズ」。2人の男、リチャード・デニスとウイリアム・エックハートの教育により、彼らは驚異的な投資リターンを上げることに成功しました。

 

実験終了後も5年間は守秘義務が課せられていたデニスの取引手法。しかしある1人の男がその守秘義務を破り、トレーディング手法を公にしてしまうのでした。

2500ドルで公開されたタートルズの取引手法

デニスのトレーディング手法を公開した男の名は「ラッセル・サンズ」。彼は1年間だけタートルとして働いた後、デニスの元を去っていた人物でした。

1992年8月、シカゴ・トリビューン紙が以下のような謳い文句で、それまで秘密にされてきたタートルズの取引手法の公開について、大々的に報じました。

リチャード・J・デニスの弟子で、世界的に有名なシカゴの先物トレーダーが、師匠のトレーディングの秘密を初めて一般公開する…全米各地で開催されるセミナーでこの秘密を明らかにする。今週末にシカゴで開催されるセミナーの受講料は一人2500ドル

 

サンズによって2500ドルで暴露されたタートルズの取引手法。果たしてどのようなものだったのでしょうか?

サンズはセミナーの開催に加え、タートルズの取引手法について書いた本を出版しました。それが「タートルズの秘密」という本です。この本は日本でも売られていますが、税抜き価格でなんと19,800円もします。

 

サンズによると、タートルたちが採用していた取引手法は、トレンドフォロー戦略ブレイクアウト・システムから成り立っているとしました。そしてそのブレイクアウト・システムについて、著書の中でこう述べました。

1.マーケットが過去20日間(チャート上の20本の足)の最高値(最安値)を取ったら、新規に買う(新規に売る)。
2.マーケットが自分の建玉(※)に逆行して過去10日間(10本の足)の最安値(最高値)を取ったら、その玉を仕切る。
3.新規に建玉した後、もしマーケットが逆行して引かされたなら、資金の2%を厳格な仕切りポイントとして用いて損切りしなさい。
4.利益目標を置いてはいけない。利が乗った建玉を手仕舞う唯一の方法は、マーケットが逆行したときだけである。

いかにも、これがタートルズ・ブレイクアウト・システムのすべてである!

※ 建玉…ポジションのこと

 

とはいえこれだけがタートルの取引手法の全てというわけではなく、他の概念についても同じ書籍の中での記載がありますが、中核をなしている考えではあります。

他にも期待リターンの把握、ボラティリティの高低によってポジションの適正規模を図るなどのリスク管理手法や、利益の上がったトレードの次のトレードは利益になりにくいのでトレードは行わないというP/Lフィルターという概念についても述べていますが、ここで全て解説するとかなりの量になってしまうので詳しく知りたい方は関連書籍を読んでみてください。


 

それにしてもラッセル・サンズはなぜデニスの取引手法を公開してしまったのでしょうか?

実はサンズが取引手法を漏らしたのはこれが初めてではなく、タートルズをわずか1年で去った理由も他人に取引手法を話してしまったからではないかと言われているのです。

またサンズはタートルズを去ったあと、出資を受けて自らも取引を開始しますが運用成績は25%ほどのマイナスとなり、出資者も撤退してしまいました。

サンズ自身も当時の状況について、こう述べました。

「もはや失業同然の状態で、何を始めたらいいのかわからなかったんだ」

 

トレードでの成功に必要なのは才能ではなく教育だ!けど…

全4回にわたって「トレードでの成功に必要なのは教育か?才能か?」をテーマにお送りしてきましたが、タートルたちの活躍を見て私が導き出した答えは、

トレードで成功するには生まれ持っての天才的な才能は必要ではなく、教育によってその能力を身に着けることが出来る

です。

タートルの中にはチャートの読み方すら知らなかった人がいたのですから、そこからトレードで成功するに至ったのはまさしく教育の賜物であると言えるでしょう。

ただこれは一定以上の成績をあげるまではという意味で、それ以上のパフォーマンスを継続的に上げるとなると各々の能力適性などが影響してくると思います。

なぜ私がこう思ったかというと、実はタートルズの実験が終了した後、取引を継続していた人の中にはサンズのように運用成績が低迷してしまったタートルも一定数いたのです。

タートルズとしてデニスの元で働いていた時は、デニスとエックハートは取引の明細書を全てチェックしていたため、彼らには緩やかながらも規律が働いていました。

しかしデニスから独立して自分で運用をするとなると、こうした第三者からの日々の取引の監視の目は消え、自分を律することが困難になってしまったのではないでしょうか。

第1回目であげたcis氏もデニスも、人間の本性に逆らう困難さを指摘していました。

自分を律してルールを徹底することの大切さはどんな投資においても共通だ

短期取引の世界では、その取引手法自体も大切ですが、それと同等かそれ以上に、そのルールを守るために自分自身を律しなければならないのです。

翻って長期取引においても、株価の暴落時に狼狽してしまい底値で株を手放すなど、あらかじめ決めていた取引ルールを破ってしまうこともあるでしょう。

自分を律してルールを順守することの大切さは、短期投資に限らず長期投資においても決して変わらないものであると私ローンウルフは考えています。

参考文献
タートルズの秘密
伝説のトレーダー集団 タートルズの全貌

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