DIS(ウォルト・ディズニー)の不正会計疑惑で感じた集中投資の危険性

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

8月20日に前日の保有株の1日の株価を見たところ、DIS(ウォルト・ディズニー)が引けにかけて急速に売られていました。率にして1%ほどであったので、偶発的に売られただけであろうと気にせずにいました。

しかしお昼になってTwitterのタイムラインを見ていたところ、DISに不正会計疑惑が持ち上がっているとのツイートを見かけました。

企業の不正会計による株価急落は非常にネガティブな材料になりえます。気になって時間外取引におけるDISの株価を確認してみたところ、ほとんど下げていなかったため、ホッとしました。結局その日の取引もわずかに値を下げただけで取引を終えました。

この時私が思ったのが、株式投資における集中投資の危険性でした。

保有割合を高めれば高めるほどリターンもリスクも高くなる

私のポートフォリオに占めるDISの割合は約1割程度であり、もし半値になったとしても全体の影響としては5%の損失だけで済みます。

ですがもしこれがポートフォリオの半分を占めていたらどうでしょうか?この場合には5%もの損失を負うことになり、当然ながら下落の影響が大きくなります。

25%だったらなんとかなるんじゃ?と思う方もいるかもしれませんが、もし元々の投資資産が1000万円であった場合は750万円へと下がり、50万円もの損失を負うことになるのです。1割しか保有していない場合は50万円の損失で済みました。

集中投資をした場合、成功すれば高いリターンを得られますが、反対に失敗した場合には大きな損失を負うことになってしまうのです。

ルールを決めるのはさほど難しくないが、それを忠実に実行するのは難しい

「もし集中投資している銘柄の株価が下げたとしても、損切りすればいいしそのための損切ルールも決めてある」

うん、大変良い心構えですね!でもですよ、

まさかあなた本当に簡単にその損切りルールを忠実に守れると思ってるんですか?

損切のルールを決めるのは意外と難しくはありません。ですがその決められたルールを守るのはルールを決めることよりも何倍も難しいのです。

損切とはいわば自らの過ちを認める行為です。損失を確定することにより自らの判断の誤りを認めることになります。人間は感情から逃れられない生き物ですから、自らの過ちを認めるのには苦痛が伴います。

ですからいざ損切をしようとしたときに、「これは一時的な原因による下落だからすぐに株価は戻るんじゃないか」などといろいろな理由をつけて当初設定した損切ルールを破り、結局は損切を先にのばしてしまうケースは非常に多いのです。

また「株価が10%下げたら損切」とルールを決めていたとしても、必ずしも10%の損失で済ませられるわけではありません。会社の不祥事などが原因で売りが殺到した場合、前日の終値よりももっと大きく下げて損切ラインを大きく超えるマイナス幅で損切をせざるを得なくなることは往々にしてあるのです。

例えばもともと買値から5%株価が下げていたときに、さらに前日比15%下落して翌日の取引が始まった場合には当初設定していた10%の損切ラインを大きく下回った株価で損切をせざるを得ないのです。

こうした当初の想定外のことが起きた場合にもあなたは損切をしっかりとできる自信はありますか?

ましてや集中投資をしていた場合には株価下落の影響が大きいため、通常よりもより一層冷静な判断ができなくなってしまってズルズルと損失を放置してしまうかもしれません。人は利益よりも損失のほうが強く感情に影響を及ぼしてしまうからです。

また損切のルールを策定していたとしても、10%以上の損失を負ったら有無を言わさずに損切というような機械的なルールではなく、そのルールに主観的な要素が含まれていたら要注意です。その損切のルールはネガティブな感情によって先延ばしになってしまうでしょう。

「株価は損切ラインを越えてしまったけど、業績は悪くなってないからそのうち株価は戻すはずだ」

「これはマーケット全体の一時的な影響による短期的な下落だから、きっとすぐに株価は反発する」

悪魔があなたの耳元でささやきます。ですがこのような悪魔のささやきに屈服して淡い期待を抱いて損切を先送りした結果、往々にして損失は広がっていくことが多いのです。

着実な資産形成をしたい人は分散投資を心がけよう

株式投資でなるべく早く大金持ちになりたい!という方は確かに集中投資をするのは1つの手かもしれません。成功すれば高いリターンを得られるでしょう。

しかしその反面、多大なリスクを負うこと、またそのリスクが顕在化した場合、人は自分が思っている以上に冷静な判断ができなくなってしまうことを頭に叩き込んでおくべきでしょう。損失が人に与える恐怖や不安などのネガティブな感情をナメてはいけません。

しかし私のように大金持ちにはならなくていいから、時間をかけてお金に困らない生活を送るための資産を形成したい方の場合は、きっちりと分散を行い、リターンは集中投資よりは下がるもののその分リスクを抑えた長期的な資産形成をしていくべきであると私ローンウルフは考えています。

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