【年率29.2%】ピーター・リンチのマゼランファンドは〇〇だった!その1

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

以前の記事でも紹介したことがある、アメリカのフィデリティ・インベスメンツでマゼランファンドの運用を担当していたピーター・リンチ。

 

彼が運用を担当していたマゼランファンドは、1977年から1990年までの13年間で年平均29.2%驚異的なリターンを叩き出しました。これは同期間のS&P500のリターンの倍近い成績です。

S&P500の成績を大きく上回るリンチのファンドですが、このファンドにはある特徴がありました。

それは非常に多くの銘柄に分散投資をしていたことです。

1400もの銘柄に分散投資していたマゼラン・ファンド

マゼラン・ファンドが保有していた銘柄数は、ピーター・リンチが自身の著書「ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け」を出版した時にはなんと1400もの銘柄数を保有していたそうです。

金融専門誌「バロンズ」でもピーター・リンチの持っていない株を1つでも挙げられるかというジョークが載ったことがあるぐらいの保有銘柄の多さでした。

ピーター・リンチいわく、自分が「安値で放置されている株を見つけると買わずにいられないタイプ」であったため、ここまでの保有銘柄数になっていたそうです。

市場平均を大きく上回るリターンを出すためには集中投資をしなくてはならないという話はよく聞きますが、ピーター・リンチのように幅広い銘柄に投資していても高いリターンをあげることは可能なのです。

高いリターンを得ることを可能にした「テンバガー」戦略

このような幅広い銘柄を保有していたにも関わらず、マゼラン・ファンドはなぜ高いリターンを達成することができたのでしょうか?

その理由の1つとして彼自身が名付け親となったテンバガー、いわゆる「10倍株」と呼ばれる非常に高いリターンを狙う戦略をとっていたことが挙げられます。

1株100円の株を10銘柄投資していたとして、そのうち9銘柄の株価がすべて横ばい、1銘柄の株価が10倍になったとします。

その場合、投資額の1,000円は1,900円となり、これだけでリターンは90%もの高いリターンとなります。非常に話を単純化してはいますが、何も2,3の銘柄に集中投資をしなくても、分散投資をしながら高いリターンを望めることがわかると思います。

「成長産業」よりも「無成長産業」を好んだピーター・リンチ

また市場平均を超える高いリターンを上げるためにはいわゆるグロース株に投資をしなければならないという話もあるようですが、マゼラン・ファンドはピーター・リンチいわく「ファンドの30~40%を超えて成長株に投資したことはない」としています。

そしてピーター・リンチは「完璧な株」の条件の1つとして、その銘柄が属する市場自体がほとんど成長しない「無成長産業」であることを挙げています。無成長産業は成長率が低いがゆえに新規参加者が少なく競争が少ないからです。必ずしも競争相手の多いような成長性の高い業種にある銘柄を買う必要はないのです。

以上マゼラン・ファンドの運用を見てわかる通り、市場平均を超える高いリターンを達成するためには、必ずしも少数の成長株に投資をしなくても達成する道があるのではないかと私ローンウルフは考えています。

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