後知恵バイアス ~過去を予測するのが上手い人たち~

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お疲れ様です、ローンウルフです。

今(2020年3月末現在)のように株価が下落する前、Amazonの株価チャートを示して、

「200×年ごろにAmazonの株を買っていれば株価は××倍だった!」

というようなことを言う人が散見されました。確かに事実だけ見ればそれはその通りかもしれません。しかしそれを実際に行うのはかなり難易度が高かったと思います。

AmazonはかつてITバブルで株価が95%下落した

現在から過去を眺めれば、確かにAmazonはとてつもないリターンを上げています。

 

2006年末に投資していたら株価は40倍以上にもなった


 

しかしかつてAmazonはドットコムバブルの崩壊という強烈な株価下落劇を演じており、高値から最大95%も株価が下落していたのでした。

1999年に100ドルを超えていた株価は2年後には10ドル割れへと10分の1以下に激減した

その記憶から冷めやらぬ2000年代中ごろに、PERが50倍を超えるのが常態化して利益もわずかしか上げていなかったAmazonを長期で保有するというのはかなり難易度が高かったと思います。

 

また同じような例として、Appleについても「iphoneがブームになった時にappleの株を買ってれば高い投資リターンを得られた!」というような話を見たことがあります。

今から見るとその通りだ!と思ってしまうかもしれませんが、そのブームが長い間続くなんていうことは事前にわかるわけありませんし、iphoneが「BlackBerry」化することだって十分に考えられたわけです。

ちなみにBlackBerryとはiPhoneよりも前に登場していたスマートフォンで、あのオバマ大統領が使用していたことでも知られています。

かつてはスマートフォン市場で3分の1以上のシェアを占めていましたが、次第にAndroid端末とiPhoneに押され、ついに2020年をもって製造・販売が終了することとなったのです。

後知恵バイアス~未来から過去を予測するのは簡単だ

このように未来から過去を振り返って「あの時あの株に投資していればとてつもないリターンを得られた!」ということは簡単ですが、実際にその当時にその銘柄に投資してなおかつ長期保有するということは言われるほど簡単ではないということがわかると思います。

このような現象について、ナシーム・ニコラス・タレブは著書「まぐれ」の中で、以下のように指摘しました。

事象が起きた後に得られた情報を、事象が起きたときにわかっていたはずだと考え、その結果、事象が起きた当時の情報を過大に見積もってしまうことを、心理学者たちは後知恵バイアスと呼ぶ。「最初からわかっていたよ」というやつだ。

 

あらかじめそのようなことがわかっていた人が大勢いればたくさんの成功者がいるとは思うのですが、実際にはそうした成功者はごく少数に限られています。

またその数少ない成功者の陰には、投資で失敗した多くの人がいます。我々は今現実に見えている結果だけに着目しがちで、消えていって見えなくなってしまった投資結果について目を向ける人は非常に少ないのです。

こうした「後知恵バイアス」について、さらにタレブはこう述べました。

後知恵バイアスにはもっと悪い効果がある。過去を予測するのがとてもうまい連中が、自分は将来を予測するのもうまいものだと勘違いして、自分の能力に自信を持ってしまうのだ。

 

過去のバックテストを重視しすぎた結果、それをそのまま未来に当てはめて成功が約束されたと勘違いしてしまい、過度にリスクをとってしまうという後知恵バイアスの負の側面をタレブは指摘したのです。

過去を無視することは出来ないが

とはいえ未来のことについて考えるうえで、過去の情報を無視することはできません。当然私自身も参考にしています。

しかし過去の結果に過度に信用をおいて投資行動に移ることは危険だと思いますし、ましてやここ数年の値動きだけで投資判断をするのは避けたほうがいいと思います。

今回のような相場を経験して、常に不測の事態が生じうるということを理解した人はとても多いと思います。

相場で長期的な成功を収めるためにも、目に見えない「実現しなかった未来」にも目を向けるべきではないかと私ローンウルフは考えています。

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