穂高唯希さんの「本気でFIREを目指す人のための資産形成入門」を読んだ感想

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

ひと頃話題となっていた、三菱サラリーマンこと穂高唯希さん初の著書、「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資法」。

穂高さんといえばなんと30歳という若さでFIRE、つまり経済的自由を達成した上での早期リタイアを達成した方です。

穂高さんの著書の内容が賛否両論を巻き起こしているようで、あまりに話題を目にするものですから気になってしまい思わず買ってしまいました(笑)

そこで今回の記事では、穂高さんほど若くはないですが、30代でセミリタイアを達成した私ローンウルフが、穂高さんの著書の内容についての感想を書いていきたいと思います。

なお私は穂高さんからは著書の献本を受けておらず、また穂高さんのブログも10回ほど見たことあるかなというぐらいなので、比較的フラットな立場で感想を書けたかなと思っています。それではご覧ください。

再現性を重視しているという著書の内容

穂高さんの著書の内容は一言で言ってしまうと、給与と節約(著書内では支出の最適化と呼んでいます)によって貯めたお金を毎月淡々とアメリカの高配当・連続増配株へ投資することにより、経済的自由を得ようというものです。

穂高さんはこの本の内容を書くにあたって、再現性を重視したとのことです。そのため、主に再現性という観点からこの本の内容について見ていきたいと思います。

まず投資に関しての再現性ですが、先ほども話した通り穂高さんはアメリカの高配当・連続増配株へ投資し、その株式から得た配当をさらに再投資し、資産を増やしていくという手法をとっています。別に個別株投資だけを勧めているわけではなく、いわゆる高配当株ETFを通じて配当を得るという手法も紹介しています。

また個別株とETFへ投資するにあたって銘柄の選定基準についても触れており、内容も平易であるので投資を始めたばかりというような方でも読みやすい内容になっています。

また再現性という意味でも選定基準が明確となっているので、比較的再現しやすい内容になっているのかなと思います。

また配当による収入はよほどのことがない限り大きな変動がなく、今後受け取れる金額も予想がつきやすいためセミリタイアとの相性が良いとの内容を見て、なるほど確かにそうだなと思わされました。

ただし持ち株が減配、つまり配当金を減らした時にどのように対処すればよいのかの記述がなく、その点がいざという時に初心者層をパニックに陥らせかねないのかなと感じました。


 

続いて支出の最適化(節約)についてです。

支出の最適化については相場と違って自分がコントロールできるものなので、再現性が高いというのは私もなるほどと思いました。

そして具体的な支出の最適化について15個例示しています。具体的な内容まで全て書くのは控えさせてもらいますので気になる方は本を買って読んでみてほしいんですが、正直人によっては

「こんな内容(飲み物は白湯でOKなど)実践できないよ!」

と思う方もいるかもしれません。しかし穂高さんも著書の中で話していた通り、支出の最適化の内容は個々人の嗜好によるところが大きいので、そのあたりは自分に合った支出の最適化を採用していけばいいのかなと思います。

ただそれでも「そこまで極端なことはしたくない!」と思うのであれば、そもそもあなたのFIREへの本気度が低いのかもしれませんね。

どうしても疑問の残る箇所があった

ちなみに実は私もこの支出の最適化について過去にブログにて記事にしました。

 

その記事の中で私は、毎月の支出の1、2を争うであろう家賃をどうするかが重要であると話をしました。

穂高さんは家賃についてどのようにしていたのかが気になっていたのですが、著書内ではなぜか家賃のことについて触れられていませんでした。

1、2を争うぐらい大きな支出を伴う家賃について、著書内の支出の最適化の項目で触れられていないというのは正直疑問に思いました。

そこで穂高さんのブログ内で家賃について触れている記事がないか探したところ、過去に家賃について触れている記事を見つけました。それが下記の記事です。

 

以下の部分が上記記事内で触れられていた穂高さん自身の家賃についての記述です。

手前みそで恐縮ですが、私は2016年に3000万円強で取得した自家用不動産が、2019年に3000万円台半ばで売却できました。

 

えっ、3000万円強で自家用不動産を取得?!給料の8割を投資に回しているはずなのに、一体どうやって購入資金をねん出したのでしょうか?ローンについてはどうなっているのでしょうか?ローンを組んだとして他の一般的な収入の人でも再現可能な内容なんでしょうか?

再現性を重視しているとの話ですが、穂高さんのような優秀な方ならともかく、良質な不動産を専門外の素人が見つけて買うというのは相当ハードルが高いのではないでしょうか?

不動産相場は時期によって大きく変動するので、時期によっては良好な物件を見つけるのは難しいのではないでしょうか?

そして毎月の支出の大きな割合を占める家賃についてなぜ著書の中では触れなかったのでしょうか?

正直この家賃の件についてだけは多くの疑問を呈さずにはいられませんでした。

「資産形成は目的ではなく手段」

著書の最後の方で、それぞれのケーススタディについて穂高さんが回答しています。その中のうちの1つのケースとして、実際に相談のあったシングルマザーの方からの質問がありました。

穂高さん自身父親を早くに亡くし、シングルマザーの家庭で育ったということもあり、相談に対する回答が他のケースと比べると少し長く、熱がこもっているように感じました。

「(お子さんが)こんなことも考えてらっしゃるかもしれません」と話す内容は、実は穂高さん自身が思っていることをそのまま書き連ねているのかもしれません。

最後の項目「資産形成は目的ではなく手段」と合わせ、穂高さんの人生哲学をうかがい知れる内容に感じました。

確かにお金はあくまで幸せを得るための手段であり、お金を稼ぐこと自体を目的にしてしまうと本末転倒になってしまうと思うので、そこは忘れずにいたいものですね。

著書の内容はあくまで1つの事例。あなただけの手段を探そう

以上簡単ではありましたが、穂高唯希さんの「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資法」についての感想を書いてみました。

これらの内容はあくまで穂高さんの嗜好や性格に最適化された投資手法や節約術なので、これがそのままあなたにも適用できるとは限りません。

しかし「本気でFIRE」を考えているものの具体的な手段がまだ見えて来ない人は、1つの具体例として参考にしてみてもいいのかなと私ローンウルフは考えています。

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