株価が上がりさえすれば正しいのであればチューリップへの投資も正当化されうる

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

ここ最近やたらとテスラの株価上昇についての情報を見かけるようになりました。2019年8月26日に215ドルであったテスラの株価は、2020年8月25日に2014.2ドルとわずか1年ほどで株価は10倍近くに膨れ上がりました。ここ1年でテスラの内在的価値が劇的に変わるようなことがあったのでしょうか?

ところでこうしたテスラの急激な株価上昇を見て、株式投資はとにかく株価さえ上がれば正しいんだ!という風潮があるようです。

ですがもし投資先の値段が上がりさえすれば良いというのであれば、チューリップ・バブル時のチューリップへの投資も肯定されうることになると思います。

年収の10倍にまで膨れ上がったチューリップ価格

チューリップ・バブルとは、17世紀前半にオランダで起きた、チューリップの球根への投機熱が起こしたバブル現象です。

その投機熱はすさまじく、チューリップの希少種の球根1個が、職人の年収の10倍以上の価格で取引されていたものすらあったとのことでした。

このようなチューリップの球根の価格の上昇だけを見れば、チューリップの球根への投資は肯定されうるかもしれません。

しかし冷静に考えてもらいたいのが、そのチューリップの球根自体が生み出す価値です。いくら希少種だからといって、チューリップの球根に職人の年収の10倍以上を生み出すことのできる価値は存在していたのでしょうか?

確かに価格の値動きだけに着目した投機的な取引であれば、こうした価格の上昇だけを見て取引と結果の判断をするのは正しいと思います。過去には私自身も商品先物取引において、価格の下落と上昇だけを見て取引していた時期がありました。

しかしそうした値動きだけでなく、投資対象に内在される価値に着目して投資をしているにも関わらず、価格の上昇だけをもって投資の結果の判断をしてしまうのは、あなたの大切な資産を失わせる可能性があります。

繰り返される価格の急騰と急落劇

先ごろテスラの時価総額が、日本の自動車メーカーすべての合計を上回ったことが話題になりました。

 

またつい先日、ソニーが電気自動車を日本で公開したことが話題となりました。

 

今回のソニーの電気自動車はあくまでコンセプトカーではあるものの、もしEVがそんなに儲かる美味しい事業であれば、日本のソニーのような他業種からEV事業への参入もあり得るのではないでしょうか?

そうした可能性を考慮した時に、現在のような日本の自動車メーカーすべての時価総額を上回る状況が正当化され続けるのでしょうか?

また数年前に仮想通貨が驚くような価格上昇を見せました。価格が上昇した時点では一見仮想通貨への投資は正しいように見えましたが、その後はご存知の通り価格が暴落。果たして途中まで値上がりしていた仮想通貨への投資は正しかったといえるのでしょうか?

仮想通貨が値上がりしていた時は様々な理論でその価格上昇が正当化されていました。よく「バブルは崩壊して初めてバブルとわかる」と言われますが、仮想通貨の価格の急騰と急落はそれを実感する出来事でした。

価格が上昇しさえすればそれが正解というのは一見正しく思えますが、かつて起きたチューリップ・バブルや、つい最近起きた仮想通貨バブルに思いをはせれば必ずしもそうはならないのではないかと私ローンウルフは考えています。

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