超小型株の丸東産業を購入しました!
お疲れ様です、ローンウルフです。
私はアメリカ株を主力投資先としつつ、新興国株や日本の小型株・優待銘柄にも投資しています。
そんな中で先週の金曜日に日本の小型株を購入しました。銘柄は丸東産業です。
丸東産業の名前を聞いても知っている人はほとんどいないと思います。それもそのはず、丸東産業は福岡証券取引所に単独上場している企業で、2020年7月末時点で時価総額が34億円しかない超小型株なのです。
しかしこのような超小型株でも、キラリと光るものを感じたので今回の記事で紹介していきたいと思います。
丸東産業の業績概要
丸東産業は1947年に設立された会社で、実はかなりの老舗です。時価総額が小さな会社だからこそ企業活動が長期にわたっているという事実は非常に大切ですね。
食品・医薬品等のパッケージの製造販売を主な業務としている企業で、主な取引先には久光製薬があります。
まずは業績の推移について見ていきたいと思います。
緩やかながらも増収増益傾向にあることが見て取れると思います。リーマンショックや東日本大震災が起きた時期でも黒字を確保しているのは頼もしいですね。
続いてキャッシュフローの推移です。
こちらも順調に拡大しているのが見て取れます。小さな企業ながら収益が安定しているのは非常に魅力的ですね。
続いて有利子負債と自己資本比率についてです。
自己資本比率は2020年7月末時点で52%、有利子負債も順調に減らしており、実質無借金経営です。
ROEは8%台と高くはありませんが、借り入れに大きく依存していない中でこの数字であれば(負債の比率が高ければ見た目のROEは上げられるので)決して悪い数字ではないと思います。
配当性向は平均して10%前後と非常に低い数字ですが、予想配当利回りは1%台後半とそこまで低くはありません。業績の安定性と合わせて見れば将来減配される可能性は極めて少ないと言えるでしょう。
群を抜く割安さ
ここからは丸東産業の特筆すべき点について触れたいと思います。
丸東産業を特徴づけるのはその割安さです。直近10年間の平均PERは7.71倍と市場からは常に低い評価にあることがわかります。
また予想PERは2020年10月2日現在の株価を参照すると、令和3年2月期の予想PERは5.82倍(会社予想の1株当たり利益で算出)、令和4年2月期の予想PERは5.64倍です。
益回りにして17%台と極めて魅力的な水準にあることがわかります。また上記の業績の安定性を鑑みると、この水準が維持されやすいことも予想されます
また直近の業績も非常に好調で、令和3年2月期の第1四半期(令和2年3月1日~5月31日)の業績は売り上げが前年比8%増、営業利益は125.8%増、純利益86.9%増とこのコロナ禍の状況をむしろ追い風にしていることが見て取れます。
なぜ業績が好調ながらもここまで割安に放置されているのかというと、私は株式の流動性の低さが大きな理由の1つであると思っています。
丸東産業の日々の出来高は非常に少なく、9月は9日間しか売買が成立していません。ちなみに下記の表にある10月9日の300株の出来高のうち、200株は私の買付です。
売りたいときに売れないというのは投資家にとってはデメリットでもあるため、非常に割安に放置されている理由の1つであると考えています。
また時価総額わずか34億円と超小型株であるため、機関投資家も買えないほどの規模であるということも理由の1つだと思います。
このように会社の業績の先行きそのものよりも、売買高の少なさや規模の小ささを理由に割安に放置されているというのは、業績自体に問題があるわけではないので投資家からしたら非常にチャンスであると思います。
出来高は少ないですが、そもそも丸東産業には10年20年とじっくりと腰を据えた投資を考えているため、そうした要素にとらわれずに保有を続けていこうと私ローンウルフは考えています。