新興国株ETF6種を徹底比較!【VWO、SPEM、IEMG、DEM、DGRE、DGS】

2023年11月15日

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【2020年3月20日初回投稿、10月13日更新】

お疲れ様です、ローンウルフです。

私はアメリカ株を主力投資先としていますが、それとは別に海外ETFを通して新興国株へ投資をししています。

そこで今回の記事では、新興国株へ投資できる海外ETF6種について徹底比較をしたいと思います。

新興国株ETF6種を徹底比較する!

新興国株へ投資できる海外ETFはいくつか存在しますが、その中で私は信託報酬の低い6種類のETFについて比較をしたいと思います。そのETFは以下の6種類です。

・VWO(バンガード®・FTSE・エマージング・マーケッツETF)

・SPEM(SPDR S&P ポートフォリオ新興国株式 ETF)

・IEMG(iシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット ETF)

・DEM(ウィズダムツリー エマージング・マーケッツ・エクイティ・インカム・ファンド)

・DGRE(ウィズダムツリー 新興国株クオリティ配当成長ファンド)

・DGS(ウィズダムツリー 新興国小型株配当ファンド)

上記6つのETFについて、各項目ごとに見ていきたいと思います。

〇 参考指標

これら6つのETFは新興国株のうち、以下の指標等を参考としています。

VWO、SPEM、IEMGは新興国株全般に投資するETFで、DEMは新興国の高配当株に投資するETF,DGREは配当の成長性に着目したETF、DGSは新興国の小型株の高配当株に投資するETFです。

〇 信託報酬

 

下3つのETFは高配当に着目したスマートベータ型のETFであるため、信託報酬はやや高めとなっています。

なお更新前と比べ、IEMGの信託報酬は0.18%から0.14%へ、DGREの信託報酬は0.63%から0.32%へと下がりました。ただでさえ低い信託報酬がさらに下がるというのは、投資家にとっては嬉しい限りですね。

〇 投資対象国(上位5カ国)

いずれも2020年10月10日現在の割合で、数字はパーセンテージを表しています。VWOは中国の中に香港を含めているので、それを考慮するとVWOとSPEMの差はほとんどありませんね。

DEMにはロシアが、DGSにはタイが投資国上位に食い込んでいるのが目につきます。ちなみにおよそ8か月前の2020年2月22日現在では投資対象5カ国は以下のようになっていました。

 

2月の時と比べて、中国の存在感が増したことがよくわかると思います。また配当に着目したETFであるDEM、DGRE、DGSは上位国の入れ替わりが激しいですね。

〇 投資銘柄(上位5銘柄)

こちらも中国企業の存在が目立ちます。アリババ、テンセントといったハイテク企業の存在感が大きいですね。VWO、SPEM、IEMGの構成に大きな差はありません。ちなみにリライアンス・インダストリーズはインドのコングロマリット企業です。

右側3つのETFはそれぞれかなり特徴が表れていますね。DEMはロシアのガスプロムが投資先第1位です。オールドエコノミー色が強いですね。

DGREが保有しているHartalegaはインドネシアの企業で、各種手袋を製造しています。DGSにいたっては1度も見たことのない会社ばかりです(笑)なおTAESAはブラジル最大の送電会社とのことです。

〇 設定年・純資産額

 

VWOがその歴史が最も古く、2005年からの設定となっています。一番新しいDGREでも2013年からとなっているので、みんなそれなりに歴史を積んでいますね。

純資産額についてですが、VWOとIEMGが他を圧倒しています。DGREはこれからずっと存続していけるのかちょっと不安になってしまう規模ですね。なお2020年10月10日時点の純資産額で、アメリカのyahoo!financeの数字を利用しています。

〇 配当利回り

続いて配当利回りです。利回りの計測は2020年10月10日時点での基準価格と、直近1年間の分配金を利用して計算しています。

DGRE以外は直近5年間の配当利回りを上回っています。DEMは成熟企業を主力投資先としていることもあって利回りは高いようです。

DGREが配当利回りが低いのは、配当の成長性に着目して投資をしているからという要素があるのだと思います。

〇 投資リターン

最後にみなさん気になる投資リターンです。それぞれ設定年が異なるので、期間ごとに分かれた投資リターンを載せたいと思います。なおリターンは配当再投資後の年率です。

計算にはPORTFOLIO VISUALIZERを利用しています。なおリターンは2020年9月末時点で計算しています。

なおリターンと同時にシャープレシオも載せています。シャープレシオとは、取ったリスクに対する得られたリターンの高さを表したもので、高いほどリスクリターン比で優れています。

 

SPEMが3年、7年1か月のリターンとシャープレシオともに優れており、DGSが12年11か月のリターンとシャープレシオで最良となっています。

ちなみになぜこんな中途半端な期間になっているかというと、それぞれのETFの設定年が大きく異なっており、そんな中でも可能な限り長い期間それぞれのETFのリターンを比較したかったからです。

これを見る限り、直近では大型株を組み入れたETFが好成績を残しているものの、長期では小型高配当株にフォーカスしたDGSが結果を残しているようです。

〇 まとめ

以上の情報について、一部抜粋して表にしましたのでご覧ください。

 

DEM、DGRE、DGSのスマートベータ系のETFは信託報酬だけ見たらちょっと買いづらいのかなと思いますが、DGSなんかは長期の運用で結果も出ているので捨てたものではないですね。

経費率でいったらVWOなのかもしれませんが、リターンで見るとSPEMの方が上回っています。しかし純資産額でいったらVWOはSPEMを圧倒しているため、長期保有への安心感はVWOのほうが高いですね。

これらの情報が、皆さんが新興国株のETFを購入する際の参考になればいいなと私ローンウルフは考えています。

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