【バブル考】我々はいつか来た道を再び歩み始めている

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お疲れ様です、ローンウルフです。

9月に入って若干の下げがあったもののアメリカの株式市場は盛り返し、S&P500は再び最高値をうかがおうかという勢いです。

コロナウィルス感染拡大による株価急落がなかったかのような好調ぶりですが、そんな中で以前からGAFAMに代表される大型ハイテク株について、1990年代末に起きたITバブルのような状態にあるのではないかとの指摘が度々ありました。

しかしそうした指摘に対しては、「ITバブルの時と違って大型ハイテク株はしっかりと利益を出しているから、ITバブルの時と一緒にするな!」との反論がなされています。

私もその反論に対しては共感します。ITバブル時は利益すら出していない企業まで株価が暴騰したわけですから、そうした企業ときちんと利益を出している企業を同一視するのは違和感があります。もちろんあまり過度に評価されてしまうとそれはそれでまた警戒する必要があるとは思いますけどね。

最近になって聞こえ始めたとある評価指標

ただしここ最近になって少し風向きが変わり始めたように感じます。それは以前は全くと言っていいほど聞くことのなかったPSRという言葉が最近になって急に耳にするようになったからです。

PSRとは株価売上高倍率のことで、時価総額を年間の売上高で割ったものです。一体なぜこのような指標をよく耳にするようになったのでしょうか?

最近は第2のGAFAMを探せとばかりに小型ハイテクグロース株(小型といっても日本円にして1兆円を超えるような時価総額の銘柄ばかりですが)への投資に注目が集まっています。その株価の急激な上昇が、多くの人の目を惹き付けているのです。

しかしそうした銘柄の多くは未だに利益を出せていない企業も多く、利益を基にするPERを利用して価値を測ることが出来ないのです。

そこで登場するのがPSRです。PSRであれば企業が利益を出せていなくても売り上げがあれば計算できるため、小型ハイテクグロース株の価値を測ることができるというわけです。

しかしここで一度冷静になって考えてみてください。GAFAMに向けられる批判に対する反論として、「しっかりと利益を出しているからGAFAMはバブルではない!」との主張が成り立ちました。

ですがこれらのPSRを使わないと価値判断が出来ない企業に対しては、その反論が成り立たなくなってしまいます。それでもこれらの銘柄が「バブルではない!」との主張をすることはできるのでしょうか?

警鐘は相場過熱時に蔑みを受ける

このように今勢いのある銘柄への投資に注意喚起を行うと、その銘柄へ投資している人の中には「株価の上昇に乗れずに嫉妬してるからアイツはあんなことを言っているんだ」と言う人もいます。

ですが私の主張はそんな低レベルな論理に基づいた主張ではありません(そもそも私はフルタイムで働かなくても大丈夫なぐらいの資産があるので嫉妬もへったくれもないんですが)。

私は金融に関する過去の出来事を描いた著書の内容と同じ事が、今まさに現実に起きているのではないかと実感しているからこのような話をしているのです。

『ニューエコノミー』の可能性に対して否定的な見解でも述べようものなら、すでにご利益を受けている大勢の人々から、救いようのない現代の『ラダイト主義者』と蔑まれたものである

 

これはバートン・マルキールの「ウォール街のランダム・ウォーカー」に描かれているITバブル時の様相について触れた記述です。ラダイトとは産業革命時に起きた機械の打ちこわし運動のことですが、こうしたラダイト運動は産業革命による文明の発展を阻んだ人たちとして否定的に描かれます。

これと同じように、株価が右肩上がりで今一番ノリにノっている銘柄群への投資を疑問視する人は、

「アイツの頭の中はリーマンショックの時の価値観のまま止まっている」

「時代は変わった。普通は時代に合わせて考え方も変える」

「株価の上昇に乗れずに嫉妬しているだけ」

などと言われるのです。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」に描かれている内容を見ると、今は色々な知見もあるし遠い過去のことで、今後は同じ事は起こらないのではと思うかもしれません。ですが実際に過去と同様の蔑みが起きているのです。


 

また私は直接見かけたわけではないんですが、このようなことも言われていたようです。

「PERはオールドエコノミーにしか適用できない」

このような言葉を聞いたとき、私は「ラリー・ウィリアムズの株式必勝法 正しい時期に正しい株を買う」の下記の記述を思い出しました。

「現実など関係ない。ニューエコノミーの時代、ルールは変わったのだ。重力の法則も、経済法則も、どうやらこの世から消えたようだ」

明確な理由もなく株価が天文学的レベルに向かうにつれ、人々の論理的思考回路は壊れてしまった。投資家たちは笛吹きの奏でる曲に躍らされ、強きものを買って買って買いまくったのである。

 

ITバブル時と同じような蔑みや従来の指標の否定が起きているのを見ると、金融の歴史に振れている著書の内容の出来事が今まさに起きているのではないかと私は感じるのです。

生き残った者と消え去る者。いつも注目を集めるのは前者

とはいえこうした銘柄群に対する投資について私は、全面的に否定するものではありません。いくつかの銘柄は実際に「第2のGAFAM」として生き残る可能性もあると思います。

バブルではなく、実際に価値に基づいた価格がついているのかもしれません。私はそうした最新の分野の知識には疎く、私の感覚が杞憂に終わる可能性もあります。

あなたが誰よりもその分野に詳しいという自信があるのであれば、そこに賭けてみてもいいかもしれません。その賭けに勝てばあなたは莫大な富という果実を得ることでしょう。

しかしその莫大な富を手にする裏で、多くの人が資産を失う結果に陥っていることを決して忘れてはいけません。注目されるのはいつも生き残った勝者だけなのです。

「自分だけは大丈夫」とは決して思わず、目の前のお金にとらわれすぎずに冷静な目で相場を見ることが大切であると私ローンウルフは考えています。

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