先物売を利用したアノマリー取引の結果をお伝えします

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

私は毎年夏場にシーゲル教授の「9月効果」の日本版として先物売の取引を行っており、今年も実行しました。

ちなみにこの「9月効果」とは、9月の1か月間は毎年投資成績が悪く、1年のうち唯一マイナスの成績を出しているというアノマリーのことです。

 

ただし日本においては9月よりも8月の運用成績が一番悪いため、私はいつも8月に先物売を行っています。今回の記事では、そのアノマリー取引の結果報告を行いたいと思います。

先物取引を利用した「9月効果」(日本においては8月効果)の実践結果

例年においてはマザーズ先物の取引を利用して先物売りをしていて今年も実行したのですが、今回はそれに加えて日経平均先物売・TOPIX買いの取引も行いました。

日経平均先物売・TOPIX先物買を行った理由については、コロナウィルスの感染者数拡大による株価への悪影響は、巣ごもり銘柄の多いマザーズよりも日経平均の方が大きいのではと考えて日経平均先物を売り、また日経平均先物とTOPIXの鞘が閉じていくトレンドを利用してTOPIX買いも併用しました(詳しくは仕掛け時の記事を参照)。

反対売買は8月31日と9月1日の2日間に分けて行いました。それでは取引結果をご覧ください!

 

取引結果をまとめると以下のようになります。

〇 マザーズ先物

・1106P ⇒ 1129P(2.08%の上昇)・・・23,088円の損失

〇 日経平均先物

・27,350円 ⇒ 28,435円(3.98%の上昇)・・・108,582円の損失

・27,680円 ⇒ 28,490円(2.93%の上昇)・・・81,082円の損失

〇 TOPIX先物

・1920.5P ⇒ 1984.25P(3.32%の上昇)・・・63,668円の利益

・1905P ⇒ 1984.25P(4.16%の上昇)・・・79,168円の利益

〇 合計損益額 -69,916円


 

コロナウィルスの感染拡大の影響が大きくなるのではとの思惑から日経平均先物の売りを取り入れたわけですが、8月末には東京都内のコロナウィルスの新規感染者数が減少傾向となり、結果的には日経平均の方がマザーズよりも株価が上昇するという結果となってしまいました。

しかしTOPIXと日経平均との鞘が縮まったことにより、TOPIX先物買いのおかげで日経平均先物を単独で売った場合よりも損失額が低く抑まりました。ここは思惑通りになったのかなと思っています。

アノマリー効果はアノマリーを意識する人が増えるとその効果は減少する

実は取引を手仕舞う直前まではプラスの成績で推移していたのですが、8月31日の取引日においてアノマリーを意識した取引が活発化した結果、後場になって株価が急騰して一気にマイナスの成績となりました。

ここ1年ほどは月末になると株価が下げるというアノマリーが続いていましたが、それを意識したショートポジションが積み重なっていたところに一気に先物買いが入り、踏み上げが起きたようです。

 

アノマリー取引というものは注目を浴びていない間はその有効性が持続するものの、注目されてそのアノマリーを利用する人が増えるほどアノマリー効果が減少する性質があり、今月はそれをまざまざと見せつけられた格好となりました。

そんな中、今年の9月はアメリカの株価が調整するという意見を多く見かけるようになりました。

昨年はこうしたアノマリーについて警戒する意見は全く見かけなかったのですが、上記の例からするとアノマリーを気にする人が増えたことがかえってそのアノマリーが解消されることになるのではないかと私ローンウルフは考えています。

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