「デリバティブ取引の方が個別株より手数料は安い」は本当か?

2021年10月27日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

先日とあるブログ記事にて、個別株取引よりもデリバティブ取引の方が手数料が安い、だからデリバティブ取引の方が有利と言って自らが販売している情報商材へ誘導している記事を見かけました。

果たしてこの「個別株取引よりもデリバティブ取引の方が手数料は安い」という話自体は真実なんでしょうか?

そもそもデリバティブ取引と言っても様々な取引がある

デリバティブ取引とは金融派生商品とも呼ばれ、原資産の価格を基にして価値が決まる取引のことです。例えばナスダックの先物取引はナスダック総合指数を基に算出されます。

まず話の大前提として、デリバティブ取引と言っても様々な種類があります。先物取引、オプション取引、CFD取引などその種類は様々で、手数料体系も異なります。また当然ではありますが証券会社ごとによっても手数料は異なります。

デリバティブと一言で言っても取引の中身は異なり、また証券会社の手数料の差を無視して「個別株取引よりもデリバティブ取引の方が手数料が安い」と主張するのは相当な暴論だと思います。

具体的な手数料比較。楽天証券の場合

次に具体的に手数料の高低について比較していきましょう。

例えば楽天証券にて個別株を160万円分買ったとします。楽天証券の場合、売買代金が4,444.45米ドル以上の場合は手数料の上限は22ドルですから、買いの手数料と売りの手数料の合計は44ドルです(なおネット証券大手のSBI証券とマネックスも同じ手数料です)。

そして同じ楽天証券にてCFDを利用してナスダック100の買いポジションを建てたとします。

その際の売買手数料ですが、実は楽天証券のCFDでは売買時の手数料はかかりません。ただしスプレッド、つまり買いと売りの価格差があるため売買時のコストは0というわけではありません。

それでもナスダック100のスプレッドは2021年10月20日現在で0.01%程度で、金額に直すと往復でも1.5ドル程度しかかかりません。

売買時のコストだけ比較すると、個別株44ドルとCFD1.5ドルでCFDの方が極めて安く手数料が済んでいます。

しかしこれはあくまで売買時の手数料だけの話です。実はCFDには売買時以外に手数料がかかってきます。それがポジション保有時にかかる「金利・価格調整額」です。実はこの調整額がバカにならないのです。

ナスダック100の買いポジションの場合、この調整額が1日で1ドル強かかってきます。直近2か月(8月23日~10月21日)の合計額はなんと81.49ドルにも達するのです!

ただ買いポジションの場合は支払う調整額だけではなく、配当金に相当する金額を受け取ることができます。

直近2か月(8月23日~10月21日)の配当相当額は12.05ドルとなり、金額的には配当相当額は調整額を大きく下回っています。

そのため、2か月の保有で調整額と配当相当額の差額の69.44ドルを支払うこととなります。

まとめると、個別株を2か月保有した場合とCFDを利用してナスダックの買いポジションを保有した場合に発生する手数料を比べると、以下のようになります。

〇 個別株
往復の売買手数料 44ドル

〇 CFD
売買時のスプレッド 約1.5ドル
配当相当額差引後の調整額 69.44ドル

 

ご覧の通り、2か月保有した場合の手数料では個別株よりもデリバティブであるCFDの方が手数料負担は高いのです!!!

「個別株取引よりもデリバティブ取引の方が手数料が安い」という話は1か月以内で売買を終える短期的な取引の場合は確かにその通りなんですが、CFD取引の場合は保有期間が長くなればなるほど個別株よりも手数料負担としては不利になってくるのです。

情報商材屋やアフィリエイターは不都合な情報を隠す

冒頭でもお話した通り、取引の種類や証券会社の手数料体系を無視して「個別株取引よりもデリバティブ取引の方が手数料が安い」と語るのは暴論です。そもそも保有時にかかる手数料を無視するのも私には理解できません。

私が見たブログ記事には自らが販売する情報商材へのリンク先が大量に貼られていたので、自分の情報商材の販売に影響が出るような不都合な情報を隠したかったんでしょうね。

アフィリエイトや情報商材の販売を盛んにしている人の情報発信は、その情報の裏付けをより一層行わないとあなたの資産にとってマイナスになりかねないことがあることを覚えておいて欲しいと私ローンウルフは考えています。

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