新興国株ETF「SPEM」の保有状況

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

私はこれまで3か月おきに新興国株ETFのSPEMを定期購入しており、3・6・9・12月の3の倍数の月に購入していました。

しかし先日お伝えした通り、私はSPEMの定期購入を取りやめ、新たにイギリスの代表的株価指数であるFTSE100に連動するETFを2か月に1度定期購入することとし、実際に2月から購入を始めました。

 

しかしあくまでSPEMについては定期購入を中止しただけで売却はしておらず、基本的にこの先も売却する予定はありません。保有状況についてはこれまで通り3か月おきに公開しようと思います。

新興国株ETF「SPEM」の保有状況

ということで今後も以前と変わらずSPEMの損益の状況等についてお伝えしたいと思います。

まずはこれまで通りCAPEレシオから確認したいと思います。CAPEレシオとは株価をインフレ調整後の1株当たり利益の10年間の平均で割って算出する指数のことです。

アメリカのCAPEレシオについては「multpl.com」を、新興国と日本のCAPEレシオについては「Research Affiliates」を利用して調べています。

数値は新興国株と日本は2月末時点の、アメリカについては3月20日時点のものです。それではご覧ください!

・新興国株 14.4倍

・アメリカ 36.16倍

・日本 21.2倍

新興国株のCAPEレシオは15.2倍から14.4倍へと減少、アメリカのCAPEレシオは39.65倍から36.16倍へと減少、日本のCAPEレシオは23.2倍から21.2倍へと減少しました。

アメリカはそれなりに株価が下落しましたが、それでもまだだいぶ割高な状態です。

続いてSPEMと他の新興国株ETF、およびS&P500との価格推移の比較です。比較対象は以下の3つです。

・DEM(ウィズダムツリー エマージング・マーケッツ・エクイティ・インカム・ファンド)

DGS(ウィズダムツリー 新興国小型株配当ファンド)

・S&P500

上2つはスマートベータ型のETFでDEMは高配当株、DGSは小型株の高配当株に投資している新興国株のETFです。

なおこれまではこれらのリターンの比較をする際は、アメリカの「Yahoo!Finance」を利用していました。

しかしYahoo!Financeの場合、あくまでそれらの価格推移のみの比較となり、配当は考慮されていませんでした。

しかし比較期間が2年近くになり、配当利回りが1%台前半のS&P500と3%以上ある新興国株とでは配当利回りの差は無視できなくなってきました。

そのため今回からは、配当再投資を含めた形で比較できるPortfolio Visualizerを利用してこれらのETFのリターンの比較を行いたいと思います。

比較期間は私がSPEMの購入を開始した2020年3月から2022年2月までです。それではご覧ください!

緑がS&P500、オレンジがDEM、青がSPEM、赤がDGSです。S&P500がいずれの新興国株ETFのリターンを上回っているのが見て取れると思います。なお私が保有しているSPEMがこの中で一番リターンが低いです。ただボラティリィも一番低いです。

続いてこれらの具体的な年率リターンやシャープレシオ等が載った一覧を掲載します。

 

 

私が保有しているSPEMとS&P500とでは年率にして10%以上のリターン差がついていることになります。

なお3月20日時点のSPEMの保有状況はこのようになっています。

 

配当を除いたリターンはたったの1.49%になってしまいました(ドル建て価格)。直近のロシアによるウクライナ侵攻やアメリカにおける中国株のADR上場廃止懸念に伴う中国の株価下落の影響が大きく、このような結果となっています。

最後にSPEMの構成銘柄のうちの上位5社と構成比率は以下の通りです。

昨年12月の段階では構成比率5位だった美団から、インフォシス・リミテッドに順位が入れ替わりました。ここでも中国株下落の影響が出ていますね。

なおインフォシス・リミテッドはインドのIT企業で、バンガロールに拠点を置き25万人もの従業員がいる巨大企業です。

新興国株受難の時代は続くか

先ほどもお話した通り、ここ1か月ほどはロシアによるウクライナ侵攻やアメリカにおける中国株のADR上場廃止懸念により大きく株価は下落し、新興国のカントリーリスクをまざまざと見せつけられた1か月でした。

SPEMの国別構成比率のうちロシアの比率はかなり小さかったのですが、中国は30%超を占めており中国が低調になると影響は大きいです。

ただ元々こうしたカントリーリスクを考慮した上で新興国株ETFには投資しており、またこのような状況が永遠に続くわけではないこと、この先しばらくは資源価格が高止まりすること等を考えると、新興国には一定程度ベットしておいた方が良いのかなと思っています。

ですのでこれまでの定期購入は取り止めたものの、これからも保有の継続は行っていこうと私ローンウルフは考えています。

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