ディフェンシブ銘柄の成績を上昇相場時のみで判断するのは愚の骨頂

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

ディフェンシブ銘柄とは、一般的には不況期でも安定した業績を上げたり、暴落局面でも市場平均と比べて相対的に値動きが堅調な銘柄のことを言いますが、なぜか相場が堅調な時期の株価推移だけを見てディフェンシブ銘柄への投資の是非について判断する人を時折見かけます。

アメリカの株式市場もかれこれ10年以上にわたって上昇相場が続いているので、こうした判断を下す人が現れても無理はないのかもしれません。

しかしこの上昇相場がいつまで続くかはわかりません。来月終わるかもしれませんし、はたまた5年後まで続くかもしれません。

ですが歴史は繰り返します。いつかは必ず相場の下落局面が訪れます。そこで今回の記事では、過去の下落局面におけるディフェンシブ銘柄の値動きを見ていきたいと思います。

ドットコムバブル崩壊とサブプライム問題時のジョンソンエンドジョンソン(JNJ)の株価推移

今回の記事ではディフェンシブ銘柄の代表として、私が保有しているジョンソンエンドジョンソン(JNJ)の下落局面における、市場平均であるS&P500指数と比べた株価推移を見ていきたいと思います。

ここ20年において、アメリカの株式市場では30%を超える大きな相場下落局面は2回ありました。それは2000年のドットコムバブル崩壊、2007年のサブプライム問題です。

月間の終値ベースで見た場合、S&P500指数はドットコムバブル時は2000年8月から2003年2月までが相場の下落局面でした。2年6か月にわたって株価の下落が続きました。

サブプライム問題の時は2007年10月から2009年3月の1年5か月間が相場の下落局面でした。

その期間のS&P500指数とジョンソンエンドジョンソンの株価推移を比較してみたいと思います。比較にはyahooファイナンスを利用しています。まずはドットコムバブル時からです。サイトの仕様上ピッタリ月末の価格は表示できなかったので、2000年8月28日から2003年2月24日にかけての株価推移の比較となっています。

上記期間においてS&P50045.5%下落していたのに対し、なんとジョンソンエンドジョンソン13.25%の株価上昇を見せています!驚くべき結果ですね。

続いてサブプライム問題時の株価推移を見ていきたいと思います。期間は2007年10月29日から2009年3月30日となっています。

 

 

S&P50043.26%下落したのに対し、ジョンソンエンドジョンソン19.5%の下落率にとどまっています。ドットコムバブル時ほどではありませんが、相対的に堅調な値動きを示していたのがわかりますね。

しかしこれら2つは過去の株価推移です。今年2022年に入ってから起きている軟調な相場展開において、ジョンソンエンドジョンソンの株価はどうなっているのでしょうか?

年初から4月10日までのジョンソンエンドジョンソンとS&P500の値動きを比較してみたいと思います。

S&P500が年初から5.8%下落したのに対し、ジョンソンエンドジョンソン6.5%上昇しています。

これまでのところ、これまでの大きな2度の株価下落局面と同じように堅調な値動きを示しているようです。

たしかにジョンソンエンドジョンソンのようなディフェンシブ銘柄は上昇相場においてはおいてかれやすいものの、今年のような軟調な相場でこそ強みを発揮できるのが上記比較チャートを見てもらえると実感できると思います。

投資判断を上昇相場時の値動きのみで判断するな

以上、2つの急激な相場下落局面と直近のジョンソンエンドジョンソンのディフェンシブ性について検証してみました。

冒頭でもお話ししましたが、上昇相場が長く続くと上昇相場を前提としたものの見方しか出来なくなってしまう人がどうしても現れてしまいます。

ですが市場と言うものは上下を繰り返します。上昇相場時の値動きだけで投資判断をするのは愚の骨頂です。銘柄の投資判断は上昇相場だけでなく、下落相場における値動きも考慮したうえで判断すべきであると私ローンウルフは考えています。

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