なぜ世界的なハイテク企業がアメリカで生まれて日本では誕生しなかったのか

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

アメリカ株に投資をしている人の中で、GAFAMのような巨大ハイテク企業がアメリカではどんどん生まれるのに、なぜ日本では生まれないのかと疑問に思う人はいるかと思います。私もその1人です。

何か文化的・社会的な背景があるんだろうなとは思いつつも、具体的な理由について私は思いつくことが出来ませんでした。

しかし私が読んだニコラス・タレブの「ブラック・スワン」にそのヒントがあったので、今回の記事で取り上げたいと思います。

世界的なハイテク企業がアメリカで生まれて日本では誕生しない理由

タレブは新たな発明がアメリカに偏っている理由として、アメリカには失敗を認めるという文化があるとしました。失敗を恐れずに多くのことを試すことが良しとされているのです。

試行錯誤や小さな失敗を積み重ねることによって、そこから良い方のブラックスワンが現われるのを待つ文化や環境が整っているというわけです。

むしろ失敗だと思われたものが別のアイディアに転じて成功した例もあります。例えばバイアグラは元々高血圧のための薬を開発する際に偶然できたものでしたが、それが転じてED治療薬として広まっていったのです。

またこれも有名な話ですが、3Mが開発した付箋は元々強力な接着剤を作ろうと思っていたところ、その過程の中で弱い接着力しか有しない失敗作が出来ました。しかしその弱い接着力しかない接着剤を活用して何度もつけ外しが可能な付箋が誕生したのです。

失敗は成功のもとという言葉がありますが、それを地で行っているのがアメリカの文化なのです。

それに対しヨーロッパやアジアの文化についてタレブは、失敗をすると烙印を押されて辱めを受ける文化であるとしています。正直皆さんも思い当たる節はあるのではないでしょうか?

さらに日本についてタレブは以下のように手厳しく評価しています。

日本の文化はランダム性に間違った適応をしていて、運が悪かっただけでひどい成績が出ることもあるのがなかなかわからない。

だから損をすると評判にひどい傷がついたりする。あそこの人たちはボラティリティを嫌い、代わりに吹き飛ぶリスクを取っている。だからこそ大きな損を出した人が自殺したりする。

日本にいながらアメリカの失敗を認める文化を享受できるのがアメリカ株投資

もちろんこれはアメリカで革新的な企業が登場して日本であまり登場しない要因の一つに過ぎません。それでもこうした試行錯誤と失敗を認める文化は、社会に革新をもたらすポジティブな要因だと思います。

それに対し日本では失敗を良しとしない文化とされています。これでは失敗を恐れてチャレンジンしたいという人はなかなか増えません。

だからといってあまり嘆く必要はないと私は思います。それは株式投資を通してチャレンジ精神に溢れたアメリカ企業に投資をし、その試行錯誤の恩恵を受けることが出来るからです。

また日本にはアメリカには無い治安の良さがあります。我々は治安の良さという恩恵を受けつつ、株式投資によってアメリカの失敗を恐れない文化による恩恵を受けられるという、実は良いとこどりの環境にあるのではないかと私ローンウルフは考えています。

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