オールドエコノミーの逆襲が始まった
お疲れ様です、ローンウルフです。
先週の金曜日と昨日7月29日に、それぞれ私が保有している3Mとマクドナルドの第2四半期決算がありました。
決算内容的には明暗が分かれる形となりました。
1980年以降で最大の上昇率を見せた3M
まず先週26日に決算発表のあった3Mについてですが、決算内容はとても良かったです。
売上は市場予想の58億7,800万ドルに対し結果は60億1,900万ドル、1株当たり純利益は市場予想1.68ドルに対し結果は1.93ドルと、いずれも市場予想の数字を大きく上回りました。営業利益率は17.2%から21.6%へと大幅に改善しました。
また通期の1株当たり純利益の見通しを6.80~7.30ドルから7.00ドルから7.30ドルに引き上げました。
これらの決算内容を好感して3Mの株価は6月26日に急騰し、前日比22.99%の上昇とおよそダウ銘柄とは思えない急騰劇を見せました。
ブルームバーグによると、これは1980年以降最大の値上がり率とのことです。
3Mは5月にCEOが新しくビル・ブラウン氏に変わりましたが、早速結果を残してくれたようです。
続いてマクドナルドの決算ですが、こちらは決算内容は悪かったです。
売上は市場予想の66億2,000万ドルに対し結果は64億9,000万ドル、1株当たり純利益は市場予想3.07ドルに対し結果は2.97ドルと、いずれも市場予想の数字を下回りました。
特に売上は2020年第4四半期以来初の減少となり、マクドナルドですらインフレの影響が避けられない厳しい状況が浮かび上がってきました。
にもかかわらず決算を発表した7月30日のマクドナルドの株価は3.74%の上昇と、前日比で大きく上昇しました。
マクドナルドの株価上昇については、6月下旬から始まった5ドルセットが非常に好調で、7月で終わる予定だったのを8月まで延長させる予定であること、年内に新たなハンバーガーをテスト販売することが挙げられています。
期待値が低かったオールドエコノミー銘柄
私としては3Mとマクドナルドの株価が決算発表後にとても好調であったのは、市場からの決算に対する期待値が低かったことが大きかったと思っています。
3Mは耳栓とPFASの訴訟が嫌気され、予想PERは11倍台にまで低下。またマクドナルドも予想PERが20倍強でした。
マクドナルドがS&P500の予想PERを下回るのは、私が保有を始めてから初めてのことです。また直近半年ほどは売り込まれていて株価がズルズルと下げていました。
両社とも市場からの期待値が低かったことが、3Mがかなり強気な決算が発表された時に歴史的な株価上昇を見せ、マクドナルドが市場予想を下回る決算を出してもむしろ株価上昇を見せた要因であったと言えるでしょう。
期待値が高い大型ハイテク株や半導体銘柄であればこうはならなかったと思います。
今まで大型ハイテク株や半導体銘柄ばかりが市場から注目を集め、市場からは見放されていたオールドエコノミー銘柄でしたが、決算をきっかけにしてこのまま復活を果たしていってほしいと私ローンウルフは考えています。