どれだけ儲けられる手法でも再現できなければ意味がない

2023年11月15日

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ちまたにはこの投資で大儲けした!という情報があふれています。数銘柄に集中投資をして成功を収めた、直近の高値を超えた所をさらに高値を狙って買い付ける、初動を狙って追従買いをする、などなど…最近では仮想通貨に投資して一財産築いたなどの情報があふれかえりました。

これらの情報を見てあなたはどのように感じましたか?やはり私も彼らのような投資手法を駆使して同じようにお金持ちになりたい!という風に考える方が多いのではないでしょうか?でもちょっと待ってください、あなたはそれらの方々と同じような手法で同じような儲けを出すことができるのでしょうか?

相場には必ず一定数の幸運な投資家が存在する

ある銘柄を分析して投資した結果、その銘柄に集中投資をして大きな利益を得た人がいたとします。ですがあなたが同じ手法を使って大きく値上がりをする別の株を探し当てられるとは限りません。なぜなら最初に利益が出たときはその時の相場全体の流れにたまたまのった可能性もあるし、数銘柄のサンプルでは運の要素も否定できないからです。集中投資をした結果その銘柄が暴落したら目も当てられません。投資の結果を再現できなければ意味がないのです。

1人の成功者の陰には何十何百(何百はいいすぎかな?)もの敗北者がいます。また、再現性という意味では微妙なエッセンスの違いもあるのであなたがその投資手法をそっくりそのまま再現するのも難しいと思います。高値を超えた所をさらに高値を狙って買い付ける手法の場合、高値を抜けたその日に買うのでしょうか?それとも次の日に買うほうがいいのでしょうか?また1円でも高値を抜ければいいのでしょうか?1%以上価格が高値を上抜けなければいけないのでしょうか?

さらにその成功者の成功ですらラッキーパンチかもしれません。仮に投資家が日本に100万人いたとして、1万分の1で起こる幸運な出来事を体験する投資家は100人います。その1万分の1の幸運をさも自分の実力のように勘違いしてしまう人が多いのです。リーマンショック前にもカリスマ投資家と言われた個人投資家がたくさんいましたが、今ではほとんど見かけなくなってしまいました。

もちろん実力で莫大な利益をいる人もいると思います。ですが実力によって得た利益か偶然によって得た利益かを見極めるのは難しいのです。

どれだけ優れた手法でもあなたが再現できなければ意味がない

結局雑誌で紹介されるような手法もあなたが再現出来なければ意味がありません。雑な手法であればあるほど再現するのは難しいし、それにもしデイトレードのような手法を紹介されてもサラリーマンであれば一日中相場に張り付くなんてことはできないですよね?

ですが米国株投資は違います。ただ単にS&P500の値動きに連動する商品を買い、会社から支払われた配当を再投資に回すだけの単純な作業です。だれにでも簡単に再現できます。またその実績も過去200年以上の歴史に基づいています。20年という歳月をかければ株式は債券よりも安定して利益を出すことが出来ます。そしてその利益はアメリカに上場している会社から支払われ続ける配当という裏付けがあるのです。

とはいえ完全にオリジナルの投資手法を生み出すのはかなり困難です。基本的にはどこかで誰かから学んだ手法を使うことになると思います。しかしその時でも必ず意識してほしいのが、その手法があなたに再現できるのか、そして過去の投資結果をそのまま未来に再現できるのか。もちろん完全に再現するのは難しいと思いますが、かなりの確度でもって再現できないのであれば今一度その投資手法について考え直した方が良いのではないのでしょうか。

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