「長期投資の方がリスクが大きい」という発言にだまされるな!

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

先日Twitterで、たまたまこんなツイートを見かけました。



私がこの発言の中で気になるのはこの部分です。

「実は長期投資の方がリスクって大きいんですよね。リスクとは不確実性。未来になるほど読めないとも言える」

長期投資を推奨している私としてはこのようないい加減な発言は断じて見過ごすことはできません。以下彼の主張に対して反論していきたいと思います。

長期投資でリスクが高くなるかどうかはやり方次第

ある意味当然のことかもしれませんが、長期投資でリスクが大きくなるかどうかはやり方次第です。長期投資とはいえ、株式投資の場合1銘柄に集中投資すれば資産全体の値動きがその銘柄のみに依存することとなり、リスクとしては当然高くなります。

ですが株価指数のような市場平均に連動した金融商品に長期投資すれば、1銘柄に投資した時と比べてリスクははるかに低減されます。市場全体に投資しているため倒産も起こりえません。

長期投資でリスクが大きくなるかどうかは結局その人のやり方次第なのです。

過去のデータからも長期投資のリスクのほうが少ないことは明らか

また私が集計した商品先物取引のデータによると、約1年以内で取引を終える短期投資においては、勝者の割合は3分の1にしか過ぎず、3人のうち2人は負け越していること、また一人当たりの勝ち額は一人当たりの負け額を大きく下回るという悲惨な現実にあることがわかっています(過去記事「短期取引をしている個人投資家の勝率ってどれぐらいなの?」より)。

これに対し、ジェレミー・シーゲルによると、アメリカの株式指数に相当する金融商品を購入し、20年間配当を再投資をすれば、過去200年間においては必ず利益を上げることが出来たということが過去のデータから判明しています。

上のグラフはジェレミー・シーゲルの著書、「株式投資」から引用したものです。1802年から2006年までの保有期間ごとの各資産の実質利回り(インフレ調整後、配当は全て再投資)を示しています。グラフのうち、白の部分が各保有期間における株式の最大の実質年間利回り、黒の部分が各保有期間における株式の最低の実質年間利回りをあらわしています。

上のグラフを見ると、保有期間が20年のグラフにおいては、黒の部分における最低の実質年間利回りにおいても毎年1%のプラスの利益を確保していることが分かります。

つまり過去204年間にあっては、どの20年間を切り取っても必ずプラスの成績を収めることが出来たということです。

このように過去のデータを比べれは、短期投資よりも長期投資のほうがリスクは少ないことは一目瞭然です。上のグラフを見ればわかる通り「未来になるほど読めない」のではなく、未来になればなるほど利益を得られる可能性が高まっていくのです。

著名人の発言だからといってその内容をそのまま鵜吞みにしてはならない

与沢翼氏のように発言に影響力のある人が、誤った事実認識によって長期投資を貶めるのは社会にとっても損失です。

また彼自身は高額消費によるセルフブランディングを行い、万人が再現できないような内容の情報商材を売ってお金を稼いできた過去もあり(今はやってないみたいですが今後手を変え品を変え何をやるかはわかりません)、彼の発言は話半分に聞いておくにとどめておいた方がいいでしょう(彼の過去の金儲けの手法は闇金ウシジマくん30~32巻が詳しい)。

(元?)情報商材屋の誤った事実認識に基づく発言に惑わされず、皆さんは長期投資による確実な資産形成を行ってお金に困らない人生を送りましょう!

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