米国小型株ETFを徹底比較!【IWM、VTWO、IJR、VIOO、VB】
お疲れ様です、ローンウルフです。
私は前回・前々回と米国小型株をS&P500と比べた際の優位性について記事にし、米国小型株投資をETFの購入によって開始することとしました。
今回の記事では、米国小型株投資を行うための米国小型株ETFを徹底的に比較し、具体的に自分の運用のためのETFの選別を行っていきたいと思います。
米国小型株ETFのうち5種を徹底比較する!
今回比較の対象とするのは、アメリカの株式市場に上場する以下の5つのETFです。
・IWM(iシェアーズ ラッセル 2000 ETF)
・VTWO(バンガード・ラッセル2000ETF)
・IJR(iシェアーズ・コア S&P 小型株 ETF)
・VIOO(バンガード®・S&Pスモールキャップ600 ETF)
・VB(バンガード・スモールキャップETF)
それではさっそく項目ごとに比較していきたいと思います。
〇 設定日
VTWOとVIOOは設定が2010年9月と比較的最近設定されたETFですね。IWMと IJRは2000年の設定となっており、期間が長いです。設定期間が長い方がパフォーマンスを図りやすいのかなと思います。
〇 参考指標、銘柄数
IWM とVTWOはラッセル2000を参考指標としており、銘柄数はおよそ2000です。IJRと VIOOは S&P SmallCap 600を参考指標としており、銘柄数はおよそ600です。VBはCRSP USスモールキャップ・インデックスを参考指標としており、銘柄数はおよそ1400です。
小型株の効果を意識するならIJRとVIOOのほうがいいのかなと思います。
〇 運用資産残高
IWM、IJR、VBはかなり規模が大きいですね!これだけ大きいと安心感があります。VIOOとVTWOは日本円にしたらそれぞれ約1100億円と約1700億円、かなり心もとないですね…
〇 分配金利回り
分配金利回りはどのETFも1%前後となっており大差はないです。強いて言えばVBが他のETFより若干高いですね。やはり小型株は配当金よりも成長投資に資金を回してるんでしょうね。
〇 経費率
そして一番気になる経費率ですが、最安値はVBの0.05%、続いてIJRの0.07%です。他のETFは0.1%を超えているものの、十分優秀な数字であるといえます。
〇 PERとPBR
2018年8月17日時点の数字です。PERとPBRはほとんど同じ水準ですね。VBのPBRが少し高いぐらいですかね?でもこれも年によってブレるところなのでそんなに意識しなくてもよい水準だと思います。
私が購入する米国小型株ETFはこれだ!
これらの要素を考慮し、投資するETFを決めたいと思います。まずVIOOとVTWOは運用資産残高と経費率から見て投資対象からは外します。IWMは運用資産総額がかなり巨額なものの、経費率が0.19%と若干高いため、対象からは外します。
残る2つのETF、IJR(iシェアーズ・コア S&P 小型株 ETF)とVB(バンガード・スモールキャップETF)についてですが、これは正直ちょっと甲乙つけがたいですね。運用資産総額の大きさで言えばIJRのほうが上ですが、VBも充分大きいといえるのでここはあまり気にしなくていいところだと思います。
分配金利回りもVBのほうがやや高いですが、ここは年によってブレる所だと思うのでここもあまり気にしなくてもいいのかなと思います。PERとPBRも同じです。
問題は経費率ですが、VBのほうがIJRよりも0.02%低く、経費率で言えばVBに軍配が上がります。それではVBを購入対象として決定!といきたいところですがちょっと待ってください、最後に銘柄数があります。
VBは構成銘柄数が1400あるのに対し、IJRは600と半分以下です。経費率で言えばVBは魅力があるものの、私としてはより小型株にフォーカスした投資を行いたいのです。実際下記の2004年からのチャートの通り、IJRのほうがVBよりもパフォーマンスを上回っています。
yahoo!financeより。水色がIJR、青色がVB、紫がS&P500
よって私が投資対象とするETFはIJR(iシェアーズ・コア S&P 小型株 ETF)としたいと思います!
今回購入対象とはしませんでしたが、VBも大変良いETFだと思うので、経費率に着目している方はVBのほうを購入された方がいいと思います。
そしてさっそく8月中にはIJRを購入したいと思います。購入するだけではありますが、今から楽しみです(^^)