リーマンショックを生き延びて私が得た2つの教訓【当時の損益も公開】

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

リーマンショックが起きてから今日でちょうど10年が過ぎました。テレビや新聞、インターネット等でもさかんに当時の状況や今後同じような危機が起きないかについて特集が組まれています。

当時を知る個人投資家のブログにもリーマンショックについて書かれた記事をチラホラ見かけます。リーマンショックを経験した投資家の意見は傾聴に値する、はたまたリーマンショックを生き抜いた人は偉いなんていう記事すらありました。

私自身は2005年から株式投資を始め、リーマンショックの影響は少なからず受けました。でもリーマンショックを生き抜いた人が偉いとまでは思いません。

リーマンショックによる株式市場の暴落を経験して、そこから活路と反省点を見出してそれを活かしている人の意見は確かに傾聴に値すると思いますが、ただ漫然と同じ行動を繰り返しているのでは何の学びもないので、そうした人は偉いとは思えません。

そうした中で私自身がリーマンショックを経験して得た教訓が2つあるので、今日はそのことについて記事にしたいと思います。

リーマンショックを経て私が得た2つの教訓

1 フルインベストメントは避けよう

私は過去の記事で何度かフルインベストメント(投資余力を残さずほぼ全ての投資資金を投資に回すこと)の危険性について記事にしてきました。それは過去にリーマンショックを経験したからこそ言える意見だと思っています。

今年の4月にフィリップモリスの株価が1日で15%下げたことがありましたが、あの程度でうろたえるぐらいならフルインベストメントは避けた方がいいと思います。リーマンショック時の下落はこんなもんではありませんでしたから。

精神的な動揺に見舞われた人は正常な判断ができなくなります。株価の下落に精神的に耐えられなくなり、底値で損切りしてしまったら目も当てられません。

「投資戦略を考える際に感情を考慮すべきではない」という考えを持つ人もいますが、リーマンショック時の株価下落を目の当たりにした私から見れば机上の空論に見えてしまいます。あなたの持っている銘柄の株価が90%以上下がった時にも同じことが言えるのでしょうか?

ただ一つ注意していただきたいのが、私がフルインベストメントを避けるべきというのは、あくまで短期間でフルインベストメントに持ち込むのは避けるべきということです。

5~10年かけてポートフォリオを構築していった結果、ほぼフルインベストメント状態となるのは問題ないと思います。

その5~10年の間に1度は株価の急落局面が起きると思いますし、もし起きなかったとしてもそれはそれで今までの利益が十分に積みあがっている状態になっているはずだからです。とはいえそれでも急落時の買い増し用に若干の余裕は持たせた方がいいと思います。

2 投資先はディフェンシブ中心であるべし

株価の急落局面に見舞われた場合、素材株などの景気敏感株はたたき売られ、大きく値下がりすることになります。医薬品や生活必需品などのディフェンシブ銘柄は、景気回復局面での株価は穏やかな値動きとなり景気敏感株の上昇幅と比べて見劣りするものの、景気後退局面においても大きな業績悪化には見舞われないため、株価の下落についても穏やかなものとなりやすいです。

「景気が悪化したり株価が下落してからディフェンシブ銘柄に乗り換えればいいじゃん!」と思う人もいるかもしれませんが、株価への折り込みの速度は速く、株価が下落してから買うのではタイミングとしては遅いです。

また長期的に見れば、業績も株価も上下に大きく揺れ動く銘柄よりも、景気拡大時も景気後退局面においても業績や株価が穏やかな動きをする銘柄の方が投資パフォーマンスは高いのです。

このあたりバフェット太郎さんがジャイアン、スネ夫、のび太を例えに大変わかりやすい記事を書いているのでよければご覧ください。

リーマンショック当時(2008年)の損益を公開!

さてここで参考までに私の当時(2008年)の投資損益はどうだったかを載せておきたいと思います。

こちらは2008年(平成20年)の確定申告書と住民税の通知です。給与がほとんどないのは当時私は国家公務員を退職して無職だったためです(;^^)

当時の私は商品先物取引を中心に行っており、投資スタイルはテクニカル分析に基づくトレンドフォロー型の取引を行っていました。トレンドフォローですから、下落しようが上昇しようがとにかく大きく動いてくれればよかったので、濡れ手に粟の状態でした。

100万円で始めた商品先物取引の資金は、この年一気におよそ5倍までに膨れ上がりました。税金で20%持っていかれましたけどね。株式で損失を負ったものの、損失を補って有り余るほどの利益を私は商品先物取引から得ることが出来ました。

その後、数年間は私に利益をもたらした商品先物取引でしたが、次第に成績は落ち始め、またテクニカル分析に労力を費やしていたため(NY市場をチェックするため朝早く起きて分析していた)精神的にも疲弊し始めました。

そんな中アメリカ株投資に出会い、

「商品先物取引に労力をかけても成績がパッとしないのに、米国株の長期投資だったらそこまで労力もかけなくても好成績を収められるじゃん!」

ということに気付き、2016年に商品先物取引から撤退し、同時に米国株投資を始めるのでした。

私の教訓が少しでも役に立てれば嬉しい限りです

話がそれてしまいましたが、私がリーマンショックを経て得た教訓を記事にさせていただきました。これを参考にするのかしないのかは人それぞれだと思います。ただ自分が有益だと思って情報を発信している以上、少しは参考にして頂けると嬉しいですね。

なお過去に当時の雰囲気がよくわかる、リーマンショック直後に発行された日経ヴェリタスの記事の内容について記事にしてみたので良ければ合わせてごらんください。

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