シーゲル教授の「9月効果」を日本株で実践してみた

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

以前の記事で、ジェレミーシーゲルの著書「株式投資」はアノマリー投資において大変貴重なデータを残しているとして、いくつかのアノマリーについて紹介させていただきました。

その中の「9月効果」について実践中であるとしましたが、その実践結果について記事にしたいと思います。

9月効果とは、月別でアメリカ株の投資利回りを見た場合に、9月だけが唯一マイナスの成績となっているというものです。「株式投資」によると、9月だけがマイナスの成績になっている理由ははっきりとは分かっておらず、またこの現象は世界中で起こっているとのことでした。

世界中で起こっているというのならば日本においても起きていることでもあるので、日本の相場でも検証と実践を行ってみました!

まずは日本株における「9月効果」を検証してみた

検証は1966年から2018年にかけての日経平均株価において行いました。以下がその結果です。

 

 

確かに日本株においても9月の収益率はマイナスに陥っており、勝率も50%を切っていますね。ただそれ以上に8月の収益率の方が悪く、勝率も9月よりも低いです。日本の直近52年間においては、「9月効果」というよりも「8月効果」の要素の方が強そうです。

日経平均以外にも、マザーズ指数がどうなっているかが気になり、調べてみました。その結果です。

 

マザーズ指数はサンプル数が少なく、2004年7月から2018年7月までの14年間のデータとなっています。マザーズ指数においても9月よりも8月の下落率と勝率のほうが下回っており、日本においては「8月効果」とも呼べる現象が発生しているようです。

「9月効果」を実践した結果!(日本株においては8月)

次にこれを実際の投資にどう活かすかについてです。サンプル数が少ないものの、私はマザーズ指数のほうが日経平均よりも下落率、勝率ともに下回っているため、マザーズ指数の先物売りを行いました。

またシーゲル教授の著書では9月効果について紹介されていましたが、上述の通り日本株においては8月の方が下落率と勝率が低いため、8月に先物売りをしました。

8月だけでなく7月の収益率についてもあまりよい成績ではないため、6月末に売りを1枚、7月末に先物を2枚売り、8月末にそれぞれ反対売買を行うこととしました。ちなみに7月末の新規売と8月末の反対売買はリスク分散のためそれぞれ1日ずつ取引日をずらしています。

そしてその取引の結果がこちらです!

 

見事アノマリー通りに利益を得ることが出来ました!

利益を得ながら現物株の下落リスクのヘッジにもなるというのは最高ですね。実は昨年も同じ取引を行っていたんですが、同じく見事に利益を得ることが出来ました。

 


 

はたから見たら狂気に見えてしまうかもしれないアノマリー投資ですが、こんな単純なことで利益が出てしまうのは実に楽しいですね。実際に投資に利用しないまでも、こうした現象が生じていることについて覚えておくのに損はないのかなーと私ローンウルフは思っています。

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