【緊急投稿】ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)株価急落に対する私の投資スタンス
お疲れ様です、ローンウルフです。
12月14日のNY株式市場において、私も保有するJNJ(ジョンソンエンドジョンソン)の株価が前日比-10.04%急落しました。
急落の原因として、同社の商品であるベビーパウダーにアスベストが含有されている事実を会社が把握しながら、長年にわたって隠蔽していたとのロイター通信による報道があったことによるものとされています。
ベビーパウダー自体はジョンソンエンドジョンソン社の一部門の一商品であり、売上が下がろうとも業績に与える影響は軽微であると思います。
しかし訴訟で支払うであろう賠償金は莫大な金額になることが想定され、事実今年の7月に22人の女性が卵巣癌を引き起こしたとの裁判所への訴えに対し、なんとJNJ社が約47億ドルもの賠償金を原告に支払う旨の判決が下されました。なお現在も同様の訴訟が1万件以上も提訴されています。
私は今後もJNJへの投資を継続します
こうした事情も加味したうえで、私は今回の報道による株価下落に対するスタンスとして、今後も変わらずJNJへ投資を継続しようと考えています。
それは、今回の報道と訴訟の行方が今後のJNJの商品の販売に大きな影響を与えないと思われるからです。ただし前述したとおり、賠償金の金額によっては業績にかなりの影響が出てくるので、業績の推移については今まで以上に注意深く見守っていきたいと思います。
とはいえ株価が急落したということは、訴訟の行方が業績に影響を与える可能性が高いと市場が判断したということですから、この市場の反応に関しては真摯に受け止めなければなりません。
株価の下落が短期的なものに終わるのか、MCD(マクドナルド)のように数年間の株価低迷が続くのか、かつてのフィリップモリスのように10年以上にわたって長期の株価低迷が続くのか、はたまたJNJが「GE化」して暴落の末、大減配することになるのかはわかりません。
というかたった1日の市場の反応でそんなことはふつう見抜けませんよね(;^^)
今回の急落で思い知らされた分散投資の重要性
それにしてもやはり相場は何が起こるかわかりませんね。JNJと言えば米国株長期投資の本命中の本命と言っても過言ではない存在であったと思います。そんな大本命であってもこうしたことが起こるわけですから、やはり分散投資というものが非常に大切だということを痛感しました。
安全に長期的に資産を形成するためにも、やはり分散投資は欠かせないものであると私ローンウルフは考えています。
ディスカッション
コメント一覧
ローンウルフ様
こんばんわ。
JNJについては悩ましいところです。
最終的な結論は、誰にもわかりませんが、私自身は今日成行で売却方針としました。
社外での困難な状況なら、忍耐強くホールドですが、隠蔽ならその他にも様々な問題が社内に隠されている可能性があるとも思われます。
JNJについては、慢心から心臓ステントのシェアを奪われ撤退を余儀なくされたこともあります。
以前その経過を記事に書いています。
【敗北したジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)】心臓血管ステントをめぐる興亡 その1
https://kamakura-kenbutu.com/jnj-lost-the-game-of-coronary-stent/
【王者アボット(ABT)の躍進と誤算】心臓血管ステントをめぐる興亡 その2
https://kamakura-kenbutu.com/the-king-of-stent-abt/
そのためにJNJといえども、集中投資はすべきでないと考えていました。
投資の場合は、それぞれ個人が自分で考えて結論を出すべきと思われます。その考えた結論が、個人個人で異なっていても、その違いは重要なことではないと考えています。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
コメントありがとうございます!
おお、まさか鎌倉見物さんがJNJを売却予定とは・・・投資を続けるとした自分の判断がグラつきますね。
鎌倉見物さんの記事を読むと、JNJ社の驕りのようなものを感じてしまいますね。隠蔽が事実だとすると、今回のベビーパウダーの問題と合わせると根っこでつながってるような気がします…
とはいえ、GEのような事態にならなければ投資は続ける予定です。今年に入り個人的にJNJ社の市販の商品の出来の良さに衝撃を受けたこともあり、会社が傾くような事態にまでは至らないのかなと思っています。バカげた理由かもしれませんけど(;^^)ただし当然ながら業績は注意深く見守らなくてはいけませんね。
返信ありがとうございました。
驚かしてしまったので、JNJ売却の理由をキッチリと記事にしないとと考え、昨日ようやくアップできました。
JNJはあまりにもピカピカ企業のために、通常は分析する気力も起きないですが、ネガティブな報道があると分析してみようかなという気力がわいてきます。予想通り、強力な財務状態でした。
ただし、卵巣癌の母集団は極めて多いために、懲罰的損害倍書が成立するようなら、さすがのJNJの財務状態も無傷では終わらないと思われます。
今後の動向についても注視すべきですね。
今後ともよろしくお願いします。
こちらこそコメントありがとうございました!自分のリアクションが記事を書くきっかけになったとしたら恐れ多いですね(;^^)
自分はヘルスケア銘柄はETFをすでに持っているので個別株を購入するつもりはなかったんですが、あまりの好財務状況によりJNJを購入したという経緯があります。ですがこうした企業倫理を疑う事態を引き起こすとなると銘柄の保有に少し自信が持てなくなります。
ちょっとやそっとじゃ自分の考えを曲げないのは自分の強みだと思っていますが、その反面柔軟性が失われてしまう可能性が出てくるのは欠点でもあります。今回の事例に当てはめると、鎌倉見物さんのように訴訟リスクの全貌が判明するまではいったん売却して柔軟に対応すべきところかもしれません。確かにあまりに母集団が大きすぎますからね。
ですが私自身はこうした訴訟リスクがある中でも投資を続けることが長期的な資産形成に必要かなと思っているのでJNJへの投資を続けます。リスクを含んでこその株式投資だと思っているので。それでも結果莫大な損失を負う日が来てしまったら笑ってやってください(;^^)