株価暴落時は資産額の減少と雇用への不安の両面から精神を追い詰める
お疲れ様です、ローンウルフです。
先日ツイッター経由で、このようなブログ記事を見かけました。
「SHAMELESS」というブログを運営されているmaster_kさんという方が書いた記事です。こちらの記事ではリーマンショックに遭遇した時のmaster_kさんの心情が書かれています。
私自身もリーマンショックは経験したわけですが、2008年は商品先物のおかげで大幅なプラスで終えることができたため、直接的な暴落の恐怖というものは味わっておらず、当時の心情となると多少緊迫感に欠けるものがあるかもしれません。
そのため、こうしたリーマンショック当時を体験した時の心情をつづった記事というのはとても貴重であると私は思っています。
暴落時は資産だけでなくあなたの給与や雇用をも脅かす
私はこのブログで暴落に対する備えの大切さを唱えているわけですが、その理由の1つとして人間は感情の生き物であり、暴落時にはみるみるうちに資産額が減ることにより精神的に追い詰められ、正常な判断が出来なくなって底値で狼狽売りを強いられてしまうことがあると考えているからです。
しかしmaster_kさんの記事を読み、もう1つ暴落時に人を精神的に追い詰めることになる要因があることに気付きました。
暴落時にあなたを精神的に追い詰めることになる要因、それはあなたの雇用や給与への影響です。
リーマンショックは株式相場だけではなく、実体経済にも大きな影響を与えました。リーマンショックが起きた2008年のGDP成長率は-1.1%、翌年の2009年は-5.4%もの落ち込みを見せました。
それに伴い有効求人倍率も急速に悪化。2007年に1.04倍であった有効求人倍率は、2009年には0.47へと半減しました。2007年に1人当たりに1件あった求人が、2年後には1人当たり0.5件の求人しかなくなってしまったのです。
そんな環境の中で、master_kさんの職場でもリストラや降格が起きたため、こうした実際の雇用環境の面からもメンタルが追い込まれていったとのことでした。
こうした実体経済の減速を伴う金融危機時は、急激に下がっていく資産額に加えて雇用環境も悪化していくため、資産額の減少と雇用への不安とのダブルパンチであなたを精神的に追い込むことになるのです。
ただ単に資産額が減るだけならまだしも、さらにそこから減給や職を失ってしまうかもしれないという恐怖心が襲ってくるわけですから、株価暴落は相当な精神的プレッシャーを与えることになると思います。株価暴落時はダブルパンチであなたの事前の想像を超える精神的な負担を与えるのです。
株価暴落時の「真夜中の太陽」になりたいからこそ私はポートフォリオの損益を公開し続ける
そんな中で、master_kさんのブログの中で、気になる記述がありました。それは以下の部分です。
その頃の一番の癒しは「他のインデックス投資ブロガーの運用成績を見ること」でした。
なぜなら彼らの多くがドルコスト平均&バイアンドホールドの運用でしたから、自分と同じようにみんな強烈な含み損を抱えていたのです。
これは本当に励みになったなぁ。
私はこのブログで、「真夜中の太陽」になりたいということを過去に何度か話しました。それはいつか訪れる株価暴落時、みんながその暴落の中で精神的に追い込まれていく中でも、いつも通りに淡々と株の買い増しを行うことにより、希望の光を照らせるような存在になりたいという意味を込めています。元はUVERworldの歌詞からとっているんですけどね。
実際にmaster_kさんのように個人のブログを見て励みになったという方がいるわけですから、私もこのように希望や癒しを与えられる存在になれればなと思っています。
その希望の光を照らす存在になるためにも、私はこれからもアメリカ株のポートフォリオの情報について公開を続けようと思います。投資損益や取得単価を隠してしまっては希望の光もへったくれもありませんからね。
また資産の公開は継続することに意義があると思います。この先10年20年と資産状況を見せ続けることにより、普通のサラリーマンでもお金に困らない生活を送るための資産を投資により形成できるんだという証明のためにも、これからも毎月ポートフォリオを公開し続けようと私ローンウルフは考えています。