「市場平均を上回る」という時の3つのパターンを意識しよう
お疲れ様です、ローンウルフです。
株式投資において、個別株投資をしている人であれば市場平均を上回る成績を達成するために個別株へ投資している人がほとんどだと思います。
ところで個別株でポートフォリオを組むにあたり、市場平均の上回り方について意識している人はどれぐらいいるのでしょうか?意外と少ないのではないでしょうか。
今回の記事では、この市場平均の上回り方の3パターンについて触れていきたいと思います。なお文の途中に出てくるグラフはハワード・マークスの「市場サイクルを極める」から引用しています。
市場平均を上回る時の3つのパターン
まず1つ目のパターンは、アグレッシブな投資スタイルを採用した時の市場平均の上回り方です。アグレッシブな投資スタイルの場合、上昇相場の時は市場平均以上に高い上昇を見せます。しかし反対に下落相場の場合は市場平均以上に大きく下落することとなります。
そして両者を比較し、上昇相場時の上昇が下落相場時の下落を上回ることにより、市場平均を上回る成績を目指すのが、アグレッシブな投資スタイルの特徴です。
2つ目のパターンはディフェンシブな投資スタイルを採用した時の市場平均の上回り方です。ディフェンシブな投資スタイルの場合、上昇相場の時は市場平均よりも低い上昇にとどまりますが、反対に下落相場の時は市場平均よりも下げずに済むことになります。
そして両者を比較し、前者の低い上昇を補うだけの下落相場時の高パフォーマンスにより市場平均を超える成績を目指すのがディフェンシブな投資スタイルとなります。
そして最後が上昇相場時には市場平均よりも高い上昇を見せ、下落相場時には市場平均よりも下げないというパターンです。
この最後のパターンが実現できれば言うことはありませんが、現実的にはかなり難しいと思います。
もちろん中には上昇相場時には市場平均以上に上昇し、下落相場時には市場平均よりも下げずに済むという2つの特性を持ち合わせた成績を出している実力者もいるのでしょうが、一般的な投資家はどちらのパターンでいくか事前に意識した上で戦略を組み立てたほうがいいと思います。
色々と見ているとアグレッシブな投資スタイルを採用している人のほうが多いように思いますが、どちらが正解だと断定することは出来ません。ただ市場平均を上回るパターンは単一ではないということは頭に入れておいたほうがいいでしょう。
以上市場平均を上回る3つのパターンについて紹介させていただきました。
このパターンを意識すると戦略の策定やポートフォリオの組成にも役立ち、上に行くにしろ下に行くにしろ大きな相場変動があっても、精神的な動揺を抑える1つの考え方になり得るのかなと私ローンウルフは考えています。