思考の転換が起きている強気相場時の銘柄の「新規購入・乗り換え」

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

9月に入ってからはやや軟調気味な展開となったアメリカ株。特にグロース・ハイテク系の銘柄は市場平均以上に下げるものが多く、グロース・ハイテク系の銘柄を多く含むQQQは一時最高値よりも10%以上下げる場面がありました。

一時は10%以上下げたQQQだが、現在は落ち着きを取り戻している

9月に入る前の7・8月においては、グロース・ハイテク系の銘柄への新規購入や乗り換えの報告をよく見かけました。しかし株価が下がったとたん、こうした報告はパタッと見かけなくなりました。

人間心理というものは不思議なもので、特にQQQのような指数型のETFはこうした下げ局面こそ絶好の新規購入・乗り換えの局面だと思うんですが、なぜか価格が下げ始めると買いに対して多くの人が及び腰になるようです。

しかし反面、元々こうした銘柄群に対して強気な人たちは、これを機会とばかりに買い増しをした人も少なからずいました。

ただ私はこうした「買い増し」と「新規購入・乗り換え」では、心理的な意味合いが大きく異なると考えています。

思考の転換が起きている「新規購入・乗り換え」

今回の下げ局面でグロース・ハイテク系の銘柄への買い増しを行った人は、これまでの考えを元にして下げをチャンスとばかりに買い付けを行った人たちです。これまでの考えを変えたわけではありません。

しかし強い上げ相場で新たに購入もしくは別の銘柄群から乗り換えた人たちというのは、これまでの自分の考えを変えた人たちなのです。

こうした人たちの多くは、価格が急激に上がっているのを見て「早く買わないとさらに値段が上がってしまってこの上昇に乗り遅れてしまう!」と思う人か、もしくはこうした「旬の銘柄」を早くから購入して利益を大きく伸ばしている人を見て、それに取り残されている自分に耐えられず、これまでの考え方を変えて彼らの仲間入りをしようと考えた人なのです。

ですからこうした思考の転換が発生する「新規購入・乗り換え」とそれが起こらない「買い増し」では、心理的な意味合いが大きく異なってくるのです。

もちろん考えを変えること自体が悪いわけではありません。

しかし強気相場時にその強気相場を主導している銘柄へ「乗り遅れてはいけない」「他の人たちから取り残されたくない」という感情を基にして投資をすると、往々にして悪い結果をもたらすことが多いのは意識しておいた方が良いでしょう。

相場の先行きは読めないが現状の判断は行える

株式相場の先行きを予測することは、いわゆるプロと言われる人たちでも極めて困難です。「自分は相場の先行きが読める!」と主張する人は自信過剰に陥っているか詐欺師かのどちらかでしょう。

しかし先行きではなく現状がどのような局面なのかを判断するのはそこまで難しいことではないと思います。各種の指標を見れば現状が不況期なのか好況期なのかはある程度見極められます。

また市場のセンチメントに関しても、

「株価の暴落など気にしても仕方ない」

「現金を多く抱えているのは機会損失だ」

「レバレッジ投資は長期的には右肩上がり」

といった強気な発言であふれていれば今現在のセンチメントは強気に傾いているでしょうし、反対にお通夜のように静まり返っていたら弱気のセンチメントが形成されているでしょう。

新規購入や乗り換えをするのであれば、強気な発言であふれている時よりもお通夜のように静まり返った時の方が適しています。

またこうしたセンチメントを測るうえで、市場の強気局面で市場を主導する銘柄への「新規購入・乗り換え」報告が多発すること自体を、相場の過熱感を測る1つの材料にしてみてもいいのかなと私ローンウルフは考えています。

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