PER上の割安さの意味を考えた時に浮かんだ投資対象

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

株価が割高か割安かを判定するにあたっては色々な指標があると思いますが、一番よく利用されているのはPER(株価収益率)だと思います。

PERとは株価を1株当たり純利益で割って算出するものです。もしある銘柄のPERが10倍であれば、その銘柄は1株当たり純利益の10倍の価格で取引されていることになります。

PERが低ければ低いほど割安でありお買い得とされているわけですが、単純に低ければいいというものでもありません。

なぜなら一般的には、PERが低くて割安に放置されているということは、それ相応の理由があって割安に放置されていることがほとんどだからです。

割安に放置されている理由について、私なりに1つ1つ見ていきたいと思います。

ある銘柄がPERから見て割安に放置されている理由

ある銘柄がPERから見て割安に放置されている理由について、5つ挙げたいと思います。

1つ目はその企業の利益の伸びが鈍い、もしくは横ばい・減少傾向にあるためです。

もしその銘柄が今の時点で見て割安だったとしても、その銘柄の利益成長率が低いのであれば市場からは高く評価されずに割安に放置されやすいです。当然のことではありますが、より高成長な会社の方を市場は評価するのです。

2つ目はその企業の属する業界の市場規模が横ばい・縮小傾向にあるためです。

もしその銘柄のこれまでの利益成長率が高かったとしても、その企業が属する市場全体の成長率が横ばい・縮小傾向にあるのであれば、先々の成長率が頭打ちになることが予想されるため、その影響が会社自体の価値評価にも影響してくるのです。

3つ目は利益のブレの大きさです。

2年前は赤字、去年は黒字、今年は赤字といったように利益のブレが大きいような企業の場合、長期投資目的の投資家にとっては安定性という観点から見ると望ましくありません。一般的にはこのような銘柄は敬遠されやすく割安に放置されやすい傾向にあります。

4つ目は財務の状態です。

これは非常にわかりやすい話だとは思いますが、財務状態が悪いような企業は当然ながら市場から評価を受けにくいです。その企業が破綻してしまえば投資した資金が無くなってしまうわけですからね。

5つ目は流動性の問題です。

たとえ業績に問題がなくてもその銘柄が証券取引所で売買が活発になされていないと、売りたくても売れない場合が出てきてしまいます。

そうした場合、望んだ価格よりも大幅に安値で売らざるを得ないという事態も起こってしまうため、その銘柄が敬遠されて割安に放置されることがあるのです。最悪の場合、自らの売りがさらに売りを呼び込むことになりかねないのです。


 

以上簡単ではありますが、PERから見た時にある銘柄が割安に放置される理由について自分なりにピックアップしてみました。他の理由に基づくものもあるかもしれませんが、ひとまず主要な理由を挙げているのかなとは思っています。

流動性からくる割安さだけは業績に問題があるわけではない

ここで私が着目したいのは5つ目の理由です。5つ目の理由だけはその銘柄の業績自体が問題視されて割安に放置されているわけではないからです。あくまでその銘柄を売りたいときに売れるかという流動性が問題になっているだけなのです。

流動性を理由に割安に放置されているのであれば、株式を長期保有目的で購入し、簡単には売らないようなタイプの投資家にとっては掘り出し物になると言えるのではないでしょうか?

この5つ目の理由に着目して私が行った投資が、地方単独上場企業への投資です。上場企業の中には、東京証券取引所には上場せず、名古屋や福岡などの地方の証券取引所に単独で上場している銘柄があります。

こうした企業は時価総額が低い銘柄が多く、日々の売買もあまり活発には行われていません。その流動性の低さから、割安に放置されている銘柄が多いのです。

そうした観点から購入した銘柄がグリーンクロス丸東産業です。

特に丸東産業は今期業績予想に基づく予想PERは6倍未満、益回りにするとおよそ17%と極めて高い数値となっています。なお益回りとはPERの逆数で、1株当たり純利益を株価で割って算出します。

丸東産業の場合、市場で値付けされた価格に対して17%もの純利益を稼ぎ出してくれるのです。

もちろん業績が悪ければ元も子もないのですが、丸東産業は長期的には増益傾向、またキャッシュフローも増加傾向にあります。そんな中での益回り17%というのは驚異的な数字にあると思います。

売りたいときに売れないがためにこの価格がついているとすれば、非常にお買い得と言えるのではないでしょうか?そう思って私は丸東産業に投資しました。そして来年も追加投資をする予定です。

もちろん他の理由から割安に放置されているのかもしれないけど

とはいえ業績が堅調な中でこれだけ割安に放置されているのであれば、実際は流動性以外のことで問題があり、それが株価に織り込まれているのかもしれません。

しかし私としては、流動性の問題によって丸東産業は割安に放置されている可能性が高いと判断しています。来年のNISA枠で買い増しを行い、長期保有を続けていこうと私ローンウルフは考えています。

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