ソフトバンクグループの株をさらに追加で100万円分空売りしました
お疲れ様です、ローンウルフです。
前回の記事で私は、日本の上場企業であるソフトバンクグループの株式を約100万円分(100株)信用売りしたことについて記事にしました。
そして昨日3月24日の大引けに、私はさらにソフトバンクグループの株式を約100万円分(100株)信用売りしました。
半年ぶりの需給状況にある信用残
以下追加で信用売りをした理由について述べていきたいと思います。
まず信用残の状況についてです。信用残とは、信用買いと信用売りの残高がどれだけ残っているかを表したものです。2日前の3月23日に、ソフトバンクグループの信用残の状況が発表されました。以下がその状況です。
先週3月19日の週に、信用買残が急増していることがわかります。反対に信用売残は大きく減っています。
信用買が多いとその分将来の売り圧力が大きくなるため、信用売りをする側にとっては好需給な状況であるといえます。
また信用倍率(信用買残÷信用売残で求める。数字が大きいほど買いの比率が大きい)は2.82と、ここ半年でもっとも高い数字となっており、信用取引においては買いに大きく傾いていることが見て取れます。
続いて2日前と昨日の1日のソフトバンクグループの取引状況から需給や相場の強弱を探っていきます。
まずは3月23日の売買状況です。
この日は朝方は前日比で約1%上げて始まりました。しかしその後は時間が経つにつれてほぼ一本調子で下げ続け、最終的には前日比0.9%のマイナスで終わりました。朝の取引で売りに押されてしまったこと及び日中の一本調子での下げは、私に下げ圧力の強さを意識させました。
続いて昨日3月24日の取引状況です。
この日も朝方は比較的高く寄り付いたものの、時間が過ぎるにつれてどんどん値を下げていきました。
午後12時30分から午後1時にかけて一時的に株価が上がったため、自社株買いや日銀のETF買いの影響でもあったのかな?と思ったんですが、いずれにせよ上げは続かずに最終的にはその日の安値で取引を終えました。この日の取引も私に下げ圧力の強さを意識させるものでした。
続いて直近半年のチャートです。
直近の安値を下回り、2月9日から購入した投資家たちは全員含み損になっていることがわかります。また昨日の取引においても安値で引けているため、昨日大引け以外のタイミングで購入した投資家も含み損となっています。
しかし3月24日の出来高を見てみると、いつもと変わらない出来高であることが見て取れると思います。2月9日以降に購入した投資家がもれなく含み損に陥っているにもかかわらず出来高がいつも通りなので、まだ将来的な売り圧力は多く残っていると思われます。
続いてテクニカル面です。
前回の取引の段階で株価が安値から伸ばしたサポートラインを割ったことは下落トレンド入りした可能性が高いと思わせるものでしたが、まだ確信を持てるものではありませんでした。
しかし昨日は直近の安値を下回って取引を終えたため、下落トレンド入りしたことがほぼ確定的となったこともさらなる売りを決断させるものでした。
一時的に株価が戻すこともあるかもしれませんが、そのタイミングで高値で購入した人の「やれやれ売り」によって押し戻される可能性が高いのかなとにらんでいます。
またこのチャートを「買い」の立場から見たとして、直近の安値を下抜けた時に買うのは明らかに買いのタイミングではないのかなと感じました。
下落を始めたNT倍率
いま日本の投資家の中でにわかに注目を集めている指標があります。それがNT倍率です。
NT倍率とは、日経平均株価をTOPIXで割ったもので、数字が高ければ高いほどTOPIXと比べて日経平均が買われていることを意味します。以下のチャートは直近5年間のNT倍率を表したものです。
NT倍率が年を追うごとに増加していってることがわかります。これは日銀による日経平均連動型のETF買いの影響によるものが強いとみられています。
しかし今年に入ってからは下落基調に入っています。さらに前回の記事でもお伝えした通り、日銀はETF買いにてついて日経平均に連動するETFの購入を止めてTOPIX型のETF購入に絞ることを決定したため、このNT倍率低下のトレンドが続くと思います。
これが意味するのは、ファーストリテイリングやソフトバンクのような日経平均の上位構成銘柄にとっては不利なトレンドがしばらくは続くということなのです。
これ以上の売りは行わない予定だが
以上が追加で信用売りを行った理由です。NT倍率については前回の記事で書いていなかった部分をつけ足したというのがありますが。
ちなみに基本的にこれ以上信用売りはしない予定です。下げ余地もそこまで大きくはないのかなーと思っているからです。
昨日のタイミングを逃したらさらに下で売るのは値幅を取りづらいのかなと思っています。ただ戻り局面の後に反落するというようなことが起きた時はもしかしたら追加で売りを入れるかもしれません。
反対売買の目安は前回の記事でも書いた通り9000円ぐらいを考えているのですが、自分が思っている以上に売り圧力が強いのでもう少し下を探るかもしれません。
また決済するにしてもまずは200株のうちの100株で、残りの100株については目標価格を定めずに利益を伸ばせるだけ伸ばしていこうかなと思っています。
これらの取引結果についてはまた後日記事にて報告しようと私ローンウルフは考えています。