【衝撃】「かっぱ寿司」の社長が「はま寿司」の売上データを不正入手か
お疲れ様です、ローンウルフです。
先日、衝撃的なニュースが飛び込んできました。回転ずしチェーン「かっぱ寿司」を展開するカッパ・クリエイトが、6月28日に不正競争防止法違反容疑で警視庁の捜索を受けたことが明らかになりました。
上記の記事によれば、カッパ・クリエイト社長の田辺公己氏は同社の顧問に就任した直後の2020年11・12月(社長には今年の2月に就任)、元々取締役を務めていた「はま寿司」の元同僚から、はま寿司の売上データ等を受け取っていたとのことでした。
もしこの容疑が事実だとすれば、組織の一番トップにいる人間が率先して不正を働いていたことになり、上場企業の社長としてあるまじき行為に当たると思います。
スシローにトップの座を奪われたかっぱ寿司
かつては回転寿司チェーンのトップを誇っていたかっぱ寿司でしたが、「安かろう悪かろう」のイメージが定着してしまい、その座をスシローに奪われて業界4位にまで落ち込み、売上はスシローの3分の1ほどに留まっています。
その差はこのコロナ禍においても現れています。スシローを運営するFOOD & LIFE COMPANIESは直近の決算では経常利益26.6%減で踏みとどまったのに対し、カッパクリエイトは約15億円の赤字に転落しています。
両社の差は今に始まったことではなく、ここ数年の売上高はカッパ・クリエイトが減少傾向にあったのに対し、スシローの売上高は右肩上がりに増えていっています。
一体なぜこのような差が開いてしまったのでしょうか?
定番商品の美味しさにこだわったスシロー
その理由の1つとして、基本戦略の違いが挙げられます。かっぱ寿司は戦略としてサイドメニューの強化を行いました。
決してサイドメニューの強化自体が悪いことではありませんし、スシローもサイドメニューの充実化は同様に行っています。
しかしそれ以上にスシローがこだわったのは、定番商品の強化でした。
スシローを運営しているFOOD&LIFE COMPANIESの社長である水留浩一さんは定番商品の強化を行った理由について、
「一番食べてもらっているネタをもっと良くすることでお客に帰ってきてもらえる」
と話し、サイドメニューの強化以上に定番商品の強化によって他社との差別化を行っているとしました。
このように飲食業としての原点である中心的商品の美味しさにこだわったことが、スシローの躍進につながったのだと言えると思います。
ライバル企業に勝ちたいからといって不正に手を染めるのは言語道断
いくらライバル企業との競争に勝ちたいからといって、不正に手を染めるのは言語道断です。不正行為をしたこと自体が自社のブランド価値の低下を招き、お客さんの足がさらにお店から遠ざかるということにもなりかねません。
ただでさえ業界4位と低迷していたかっぱ寿司が、かつてのような地位を築きたいというのであればいばらの道が待っていることでしょう。
しかし一発逆転の策というものはなかなかありません。かっぱ寿司がこれからやるべきは奇をてらった策ではなく、スシローのように王道を地道に歩んで少しずつブランド価値を築き、信頼を回復していくしかないのではないかと私ローンウルフは考えています。