株式市場と湖の上の薄氷

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お疲れ様です、ローンウルフです。

今回は真冬の北国のある街でのお話です。その街の外れには大きな湖があり、毎年冬になると強烈な寒さによりその湖全体が凍り付きます。

凍ったといっても湖の中まで全て凍っているわけではなく、表面の30cm程だけが凍っている状態です。

それでも人が1人や2人乗っただけで割れたりはしないため、毎年冬になるとその凍り付いた湖の上で街の子供たちはスケートに興じたり追いかけっこをしたりと遊びに興じるのでした。

そして今年も街の子供たちが凍った湖で遊ぼうとやってきました。最初は5人ほどだったのですが、湖が凍ったことを聞きつけた子供たちが集まり始め、10人、15人とさらに人数が増え始めました。

15人乗った状態でも湖の氷は割れることなはく、問題はないように見えました。さらに20人、25人と人数は増えました。それでも湖の氷は割れることなく子供たちは気にせず遊びに興じていました。

そこへ今年街に引っ越してきたある少年が湖にやってきました。初めて見るその光景に、少年は驚きます。驚きと共に湖の上の氷が割れないか心配になります。少年の目からは湖にうっすらとヒビが入っているように見えました。

湖の上の氷に乗るのをとまどう少年に対し、別の少年が声を掛けました。

 

「そんなに心配する必要ないって!あれだけ多くの人が乗ってもみんな問題なく遊べてるだろ?これまでだって同じぐらいの人数が乗ったことはあるけど湖の上の氷は一度も割れたことはなかったぞ!」

 

不安を残しつつも、その言葉に後押しされ、少年は湖の上の氷に飛び乗りました。

 

その刹那・・・

 

うっすらと入っていたヒビが湖の上の氷に広がり、湖の上の氷は一気に崩壊。子供たちは真冬の湖の中に放り込まれるのでした・・・

 

氷が割れて水の中に落ちて初めて危険なことをしていたのだと認識する

上記の寓話を株式市場に当てはめて考えてみましょう。今現在のアメリカの株式市場は、様々なリスク要因を飲み込みながら上昇が続いています。

アメリカの債務上限問題、中国の恒大集団の経営危機、インフレリスクとそれに伴う金利の上昇…、これらのリスク要因がありながらもこうした問題がないかのように株式市場は堅調さを見せています。

しかしこれらの問題は根本的には何も解決しておらず、解決が先送りにされているだけです。先ほどの寓話で言えば氷がただ単に割れていない状態なだけです。リスクは過ぎ去ったのではなく、氷の上に乗ったままであると考えたほうが良いでしょう。

氷が割れずに人が問題なく動き回れるのであれば、外見上は問題はありません。しかしその実、氷の上に乗っかっている人が徐々に増えていっているのです。

市場という氷の上に徐々に積み重なるリスク

市場という氷の上にいくつものリスク要因が乗っかってきても、氷が割れていないうちは確かに問題ありません。けれどもその氷の上にさらに多くのリスク要因が乗っかってきたり、はたまた元々氷の上に乗っていたリスク要因が重さを増すこともあるわけです。

途中で一部の人は氷にうっすらとヒビが入っていることに気付きます。しかし大半の人はそのヒビに気付かず、気付いていたとしてもこれまで氷が割れなかったんだからこれからも割れない!と信じ切っています。

しかしある日その時がやってきます。リスクの重さに耐えきれず、市場という氷は大きく割れて参加者たちが冷たい氷の湖の中に放り込まれる日が来るのです。

人は氷が割れるまではその危険性に気付かないため問題にしないわけですが、いざ氷が割れて湖の中に放り出されてやっと自分たちがこれまで危険なことをやっていたことに気付けるのです。

株式市場の値動きは上げる時はジリジリと上げる時が多く、下げる時は一気に下げることが多いのは、こうした心理的なメカニズムが作用していると考えられます。

様々なリスク要因を飲み込みながらも上昇していくアメリカの株式市場を見ていると、さもリスクが消え去ったかのように見えますが、そうではなくて氷の上に残ったままであるということは決して忘れてはいけないと私ローンウルフは考えています。

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