直近15年間のアメリカ株のセクターごとの騰落率を調べてみた
お疲れ様です、ローンウルフです。
私は以前の記事で、直近10年間のセクターごとの騰落率について記事にしたことがありました。その記事を書いてから1年半以上が経ったので、内容をアップデートしたいと思います。
今回は昨年と2年前のデータに加え、前回のデータには無かった2007~2009年を合わせた直近15年間のセクターごとの騰落率を公開したいと思います。
バンガードのセクターETFを利用して各セクターの年間騰落率を調べる
2007~2021年の15年間の騰落率を調べるにあたっては、バンガードのセクターETFの価格推移を利用して調べました。利用するバンガードのETFは以下の10種類です(VOOは2010年に設定されたため、2010年以前はS&P500の数字をそのまま利用)。
それでは早速ですが、直近15年間のセクターごとの騰落率を載せていこうと思います。載せるにあたっては5年ごとの区間に区切りたいと思います。まずは2007年~2011年です。
リーマンショックを間に挟んだ5年間ですが、その影響を受けて金融の騰落率がとても低いですね。まぁ震源地ど真ん中なので当然といえば当然かもしれません。
反対にエネルギーの高リターンが目立ちます。当時はコモディティも高値が持続していたので、それに伴って株式のリターンも好調だったようです。
続いて2012~2016年です。
この5年間はヘルスケアがとても高いリターンを上げました。反対に2011年まで好調だったエネルギーセクターの勢いが鳴りを潜めました。この頃には原油価格も下落し、それに伴って株式リターンも低調に終わったようです。
最後に2017~2021年です。
情報技術セクターが市場平均を上回り続けた5年間でした。これは皆さんの記憶にも新しいところだと思います。
またエネルギーセクターは引き続き低迷していたものの、原油価格の回復に伴い2021年に一気に騰落率首位に躍り出ました。年が明けてからもその勢いは続いており、これまでの不振を取り返すかのような値動きになっています。
ちなみに私のポートフォリオの2番目のウェイトを占めている生活必需品は、2016年よりなんと6年連続でS&P500の騰落率を下回っています。
ちなみにこの15年間でS&P500の騰落率を6年連続で下回ったセクターは生活必需品以外ありません。昨年のエネルギーセクターのようにそろそろ息を吹き返してほしいものです。
好調なセクターは循環する
以上アメリカ株の直近15年間のセクター別の騰落率をお伝えしました。見てて思ったのは、好調なセクターは時期によって大きく異なることですね。また一度勝ったり負けたりすると数年間そのトレンドが続くパターンが多いように思います。
一つのセクターが市場平均に永遠に負け続けるということはあり得ないわけですから、ずっと不調が続いている生活必需品セクターも近いうちに日の目を見るだろうと思って保有と投資を続けていこうと私ローンウルフは考えています。