新興国株の定期購入を取りやめてイギリス株を定期購入することにしました

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

私はアメリカ株以外に日本株と新興国株を購入しており、日本株については個別銘柄を、新興国株についてはETFを利用して購入しています。

先日、新興国株について定期購入の頻度を増やしていくということについて記事にしました。

 

ですがこの方針を撤回し、新興国株の定期購入を取りやめて今回新たにイギリス株を定期購入することとしました。

イギリス株を購入しようと考えた理由

今回私がイギリス株を購入しようとしたきっかけですが、iDeCo(イデコ)の投資先を先進国不動産から新興国株へ切り替えた時と同じく、バンガード社が発表している今後10年間の株式等のリターンの予測とボラティリティ(中央値)を示した表です。

この表を見た時に最初に気になったのは、米国株と米国を除いた先進国株のリターンとボラティリティの差です。

・米国株
リターン 2.3%~4.3% ボラティリティ 16.7%
・先進国(米国除く)
リターン 5.3%~7.3% ボラティリティ 16.4%

 

アメリカを除いた先進国のリターンはアメリカを上回り、ボラティリティはアメリカを下回るというリターンとボラティリティ両面から見て先進国はアメリカに対し有利な状態が予想されています。

元々アメリカの株式が割高なことに加えて金利上昇が鮮明になってきたこともあり、アメリカ株への投資を減らして先進国に割り振ろうと考えました。

iDeCoでアメリカを除く先進国のみの投資信託があればそれに投資したかったのですがそれが無く、また新興国株にもある程度はベットしておきたかったため、ひとまずiDeCoの投資先を先進国不動産から新興国株へ切り替えました。

その上で元々定期購入していた新興国株の資金を、先進国株へつぎ込むこととしました。

新興国と比べると先進国はカントリーリスクが低いので、新興国株の時のようにまるっと先進国株のETFを買うのではなく、個別の国のETFを購入することとしました。

カントリーETFを購入するにあたっては、3つの候補国がありました。それはイギリス、ドイツ、スイスです。

イギリスとスイスは独自通貨を持っていて金融政策に自由度があること、ドイツはEU加盟国の中でも突出して経済が発展しているため、候補国として選定しました。

その中でイギリスを選んだ理由は4つあります。それが以下の4つです。

・3カ国で指標上は一番割安だった

・イギリスの株式指数の構成銘柄が私が保有している既存の銘柄群と相性が良かった

・今後数年間に起こると予想される金利高、資源高と比較的相性が良い

・イギリスの株式指数であるFTSE100は日本の東京証券取引所を通して買い付けることができ、NISAを利用して非課税の恩恵が受けられる

 

まず割安という話についてですが、その国の株式が割安かどうかをはかる尺度としてCAPEレシオというものがあります。

CAPEレシオとは株価をインフレ調整後の1株当たり利益の10年間の平均で割って算出する指数のことで、CAPEレシオが高ければ高いほど割高と判断されます。

2022年1月末時点の3カ国のCAPEレシオはスイスが28.7倍、ドイツが18.1倍であるのに対し、イギリスは14.3倍です。ちなみにアメリカは35.89倍(2022年2月27日現在)です。

続いて2番目の「イギリスの株式指数の構成銘柄が私が保有している既存の銘柄群と相性が良かった」という理由についてです。

下記の円グラフをご覧ください。これは私のアメリカ株ポートフォリオのセクター別比率です。

 

続いてイギリスの代表的な株価指数であるFTSE100のセクター比率です。

私の米国株ポートフォリオとイギリスFTSE100のセクター比率で大きく異なるのが、金融・エネルギー・素材のセクターです。

私の米国株ポートフォリオにおいては金融3.7%、エネルギーと素材がそれぞれ1.0%とわずかです。

それに対しFTSE100のセクター比率は金融18.04%、エネルギー11.56%、素材11.74%とちょうど比率が低かった部分を補うような形になっていることがわかります。分散という意味でもFTSE100への投資が理にかなっていると考えました。

続いて「今後数年間に起こると予想される資源高、金利高と相性が良い」という点についてですが、前述した通りイギリスFTSE100においてはエネルギーと素材のセクター比率が2桁台であるのに対し、アメリカのS&P500は2021年末時点でエネルギー2.7%、素材2.6%しかありません。

今起きていて今後もしばらく続くと予想される資源高による恩恵をより多く受けられるという意味ではイギリス株のほうに分があると思います。

資源高の恩恵をうけるという意味では新興国も良いのですが、外貨建て債務の多い新興国においては金利高はマイナスの影響が強いです。

それに対しイギリスでは金利の上昇がセクター比率が一番高い金融業が利ザヤを稼ぐというプラスの面が強いので、必ずしも金利の上昇はネガティブ一辺倒とはなりません。

最後の「イギリスの株式指数であるFTSE100は日本の東京証券取引所を通して買い付けることができ、NISAを利用して非課税の恩恵が受けられる」についてです。

実はイギリスの株価指数であるFTSE100は、ETFという形で日本の東京証券取引所で取引することが出来ます。それが「UBS ETF 英国大型株100」というETFです。

私が普段日本株の取引で利用しているauカブコム証券では1日の売買代金が100万円以下であれば手数料無料というプランがあり、それを利用すれば手数料ゼロで購入することができます。当然為替手数料もかかりません。

これは個人的な事情ではありますが、NISAの枠をどうしようか迷っていたところだったので渡りに船でした。

FTSE100の配当利回りは2月27日現在で3.18%と比較的高利回りであり、NISAの非課税の恩恵を受けるという意味でも適した投資対象がちょうど見つかったという感じでした。

過去リターンは低いイギリスFTSE100

最近は「過去のリターンが未来のリターンを決める唯一の材料」などと言う人が現われるほど過去のリターンに注目が集まっているようです。

それではイギリスFTSE100の過去のリターンはどうなっているのでしょうか?確認してみたいと思います。

直近5年間の騰落率はわずか1.56%しかありません。同期間のS&P500では83.99%もの上昇を見せているのでずいぶんと寂しいリターンです。

ただ先ほども話した通りイギリス株は高配当なので、実際はこのリターンより少しは改善します。

過去のリターンを絶対視する人にとってはとてもじゃないけど投資に値しないリターンなのではないでしょうか?

ですが私は過去のリターンが将来のリターンを約束するとは考えていないので、気にせずにイギリス株への投資をしていきたいと思います。

具体的な購入頻度と金額

さてイギリスFTSE100の具体的な購入頻度と金額についてですが、購入頻度については先日新興国株の購入頻度を2か月に1回にすると話したところですが、これを踏襲して2か月に1回としたいと思います。

また1回の購入金額については10万円から11万円の間になるように購入します。

なおすでに1度目の購入は2月22日に行いました。非課税の恩恵をわずかに上げたいと思って初回のみ20万円の購入としました。

 

購入した翌日にロシア軍がウクライナに侵攻して株価がかなり乱高下していますが、インフレ率上昇という長期的な趨勢は変わらない、それどころかこの事態によりさらに悪化するのかなと思っています。

なお新興国株の代わりにイギリス株の購入を始めたものの、すでに保有している新興国株ETFについては売却しません。ETFから年に2回分配金が支払われるので、その分配金を利用して再投資しようと思います。

またiDeCoの新興国株投資については予定通り4月から始めます。金額は減るものの新興国株への投資は継続します。

イギリス株の定期購入についていつまで続けるのかについてですが、リスク資産口座内のイギリス株と新興国株を合わせた比率を20%にする予定なので、それまでは続ける予定ですが状況の変化によってはまた購入対象を新興国に戻したりする可能性もあります。ただ少なくとも1、2年は購入を続けると思います。

今回2月にイギリス株を購入したので次の購入は4月です。購入時はまた記事にして報告をしたいと私ローンウルフは考えています。

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