私が安易に投資方針を変えない理由
お疲れ様です、ローンウルフです。
私は2016年の9月からアメリカ株への投資を開始しました。私は開始当初からアメリカ株投資の基本戦略をディフェンシブ銘柄への投資を主力することとしています。
途中で定期購入に景気敏感銘柄を追加することもしましたが、あくまで副次的なものであり基本的なスタンスは変えていません。
近年GAFAM等の大型ハイテク株の株価が大きく上昇する中で、投資スタンスや投資先を変えずにこれらの銘柄にほとんど投資していないことを疑問に思う方もいるかもしれません。
当然ながら私が安易に投資スタイルを変えないのには理由があります。それは意地になっている等の感情的な理由からくるものではありません。
そこで今回の記事では、私がアメリカ株へ投資を始めて以来投資スタイルを変えず、ディフェンシブ銘柄を主力投資先とし続けている理由について話していきたいと思います。
私が安易に投資方針を変えない理由
私が基本的な投資スタイルを安易に変えない理由、それは投資スタイルを頻繁に変えてしまった場合に、パフォーマンスに悪影響を与えてしまう可能性が高いと考えているからです。
金融市場においてはその時代その時代によって、大きく値上がりしているアセットクラス、セクターというものが存在します。
例えば1990年代後半においてはアメリカや日本ではIT銘柄が非常に強かったですし、また2000年代に入るとBRICsに代表される新興国、そしてコモディティバブルが発生して原油や金などのコモディティは大きく値上がりしました。
その後これらのバブルは崩壊し、2010年代に入ると今度はアメリカ株の強気相場が始まるわけですが、果たしてこれらのアセットクラスやセクターが強かった時期にタイミングよく乗り移り、相場が軟調になった時にタイミングよく売却できた人はどれだけいたのでしょうか?
中にはうまく飛び乗れた人もいたのかもしれませんが、いたとしてもごく少数でしょう。大抵の人はタイミングよく投資対象を乗り換えるということなど出来ないのです。
相場が軟調になっても直近の値動きを見て「これは押し目だ!」と思って追加購入する人がほとんどだと思います。株価の下げ始めの時点ではそれが一時的な調整か大元のトレンドが変わったのかはわかりませんからね。
またその流行りの投資先に乗り移るという投資スタイルを取った場合、利益が発生すればその都度売却益に対して税金が発生してきます。
市場平均に打ち勝つことが極めて難しいと言われている中で、こうした大きな税金の負担を負いながら市場平均を上回ることなどそう簡単にできるのでしょうか?
私はその質問に対してはNOだと考えているからこそ、アメリカ株については投資スタイルを変更することなくディフェンシブ銘柄を主力とした投資をこれまで継続しているのです。
目先の価格だけを見て投資スタイルや投資先をコロコロ変えるな
ここまで色々と書いてきましたが、私は投資スタイルや投資先を変えること自体は否定しません。私自身もこれまでに他の投資スタイルをいくつも試してきており、かつてはFXや商品先物取引も行っていました。
投資スタイルや投資先の変更はあくまで熟考を重ねて論理的に判断して行うべきであり、直近の値動きにつられて安易に行うものではありません。
ここ最近特定の銘柄群の株価が好調だからといって、安易に飛びつくのは危険です。新しく設定された流行りのテーマを捉えた投資信託の多くが、あまり時を置かずに低迷していくのを見ればよくわかると思います。
2000年代半ばに数多く設定されたBRICs株式投信の1つ。16年で分配金込リターン60%は株式投信としては寂しい限りだ
自分の投資成績がパッとしない中で自分とは異なる投資先へ投資している人が大きな利益を上げているのを見ると、ついついその投資先に乗り換えたくなる気持ちもわかります。
しかし往々にして、その乗り換えたタイミングが相場の天井になることが多いことを忘れないでほしいと私ローンウルフは考えています。