私の考える低位株投資の優位性について

2023年11月15日

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お疲れ様です、ローンウルフです。

私は7月1日に日本株のシンニッタンを購入したことをブログ記事にて報告しました。

 

その記事の中で私は、シンニッタンはバリュー株投資と低位株投資の観点から投資をしたと話し、低位株投資の優位性についてはまた日を改めてお伝えするとしましたが、今回の記事ではその時先送りした低位株投資の優位性についてお話しようと思います。

仕手筋に狙われやすい低位株

まずそもそもの低位株の定義についてですが、低位株というのは単純に株価が安い銘柄を指します。安いというのは割安という意味ではなく、文字通り株価の数字が小さいという意味で、一般的には1株300円以下ぐらいの株式を指します。

そして低位株においては、株価が安いという事自体が株価上昇のカタリスト(触媒)になり得るのです。

その理由の1つとして考えられるのが、値幅制限です。値幅制限とは急激な株価変動を避けるために設定されるもので、一日における値動きの幅を価格水準に応じて一定に制限しています。

例えば株価が1000円だった場合、一日の値幅は700~1300円までしか株価が変動しないように制限されています。この際、下限の700円に到達することをストップ安、上限の1300円に到達することをストップ高といいます。

低位株においてはこの値幅制限により1日の値幅が株価水準の高い銘柄よりも大きいため、それを狙った仕手筋といういわゆる投機的な投資手法を用いた人たちに狙われやすいのです。

先ほど挙げた1000円の株価の場合、ストップ高まで買い上げられた場合は1000円から1300円に株価が上昇、上昇率は30%になります。

これに対し株価が100円の銘柄の場合、1日の値幅は50円となり、ストップ高水準に買い上げられた場合に株価は150円にまで上昇、上昇率は50%にも達するのです。

仕手筋がある銘柄の株価を吊り上げて短期的な利益を得ようとする場合、株価が1000円の銘柄よりも100円の銘柄のほうが儲けが大きくなる、というわけなのです。

私が実際に経験した具体例

実際に私が経験した具体例を見ていきましょう。私が過去に投資した銘柄の1つに、協栄産業という会社があります。

協栄産業は三菱電機系列のエレクトロニクス商社で、主に半導体関連の商品を扱っており、仕手筋の買いを集めやすいのではないかと考えて購入しました。購入したのは2017年6月20日のことです。

そのおよそ1か月後、株価が一気に急騰します。

上記のチャートを見てもらえるとわかる通り、2017年7月に短期間で一気に株価が急騰したことが見て取れると思います(なお協栄産業は2017年10月に10株→1株の株式併合を行っているので、当時の株価はこの10分の1です)。

ちなみにこの株価急騰は、某著名仕手筋による買い煽りが急騰の理由であると言われています。

 

私はこの投機的な買いが来るのを待っていたので、すぐに協栄産業の株式を売却(具体的には7月26日に売却)。およそ1か月ちょっとで80%もの株式リターンを得ることに成功するのでした。

ここまでスムーズにいった取引はあまり多くはないのですが、典型的な投機筋に買われたケースであったので紹介させてもらいました。

仕手筋に狙われやすい低位株の見分け方

低位株が仕手筋に狙われやすいとして、どのような銘柄が狙われやすいのでしょうか?それが私が今回低位株投資とセットで行っている低PBR投資なのです。

協栄産業も当時低PBR銘柄で、PBRは0.38倍でした。仕手筋は純資産に対して株式が大きく割安な銘柄を好むようです。買い上げた際の株価上昇余地を考慮しているためだと思われます。

加えて過去の株価推移を見ることにより、さらに購入対象を絞ることもできます。先ほどの協栄産業の株価チャートを再掲します。

2017年に買い上げが行われる前の2014年にも株価が急騰したことがわかると思います。

実は一度仕手筋に狙われた銘柄はその後も狙われやすいということが多く、協栄産業もその例に当てはまりました。

ですから過去のチャートにおいて長い上ヒゲが出ているような銘柄は、過去に仕手筋によって短期的に買い上げられたことがあり、再びこのようなことが起こりやすいので低位株の投資対象となるのです。

ちなみに先日購入したシンニッタンとどちらを購入しようか最後まで迷った銘柄として、ニチリョクという会社があります。

こちらの銘柄は直近5年間で4度も短期的に大きく買い上げられたことがわかると思います。今後再び買い上げられることがあるのか?気になる方はウォッチしてみてください。

武器は1つじゃなくていい

ちなみに私は低位株投資ではそれなりの好成績をあげていたものの、途中で止めてしまいました。理由としては、東証において売買単位の統一が行われたことがきっかけで低位株の数が激減してしまったからです。

低位株投資を止めてからも時々ウォッチだけはしており、そうした中でウォッチしていた銘柄がいくつも急騰したのを見て、低位株の数が大きく減った状況下でも利益を出せるのではないかと考えて低位株投資を再開することにしました。

最近の私は、株式投資は長期投資に値する業績の安定した銘柄を購入し、安易に売買を繰り返さず税金や手数料といった取引にかかるコストを最小限にとどめる取引に限定した方が良いと考えていました。

もちろんその考えは今でも基本的に変わらないものの、「バフェット 伝説の投資教室」を読んでからは、若き日のバフェットがジェネラル・ワークアウト・コントロールの3つの手法を駆使して安定して好成績を上げていたのを見て、なにも武器は1つに絞る必要はないのではないかと考えるようになりました。

今鍛え上げようとしている武器がこの先どうなっていくか、慎重に見守っていきたいと私ローンウルフは考えています。

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