最近急に米国債投資の話を見かけるようになった件
お疲れ様です、ローンウルフです。
依然としてアメリカの株価下落が続いています。S&P500は9月27日時点で年初来23.9%の下落となり、年初来で最安値を更新してしまいました。
そうした中で最近になって投資先候補として名前をよく見かけるようになったのが米国債です。
そもそもアメリカの株価下落の要因の1つに長期金利の上昇があるわけですが、その長期金利の指標である10年債の利回りは3%台後半にまで達しています。
また1年債、2年債に至っては4%台に突入しており、こうした利回りの高さに投資家たちが注目し始めています。米国債に投資すれば株式のような大きな価格変動リスクを負わなくても4%台ものリターンが得られるのではないか?と考えているようです。
債券投資のリスク
しかし当然ながら債券投資にもリスクはあります。1つ目は価格変動リスクです。
新発債を購入して満期まで保有を続ければ価格変動リスクを負わなくても済むわけですが、既発債を購入して途中で売却するような場合は価格変動リスクがつきまといます。
債券の価格は金利と逆相関の関係にあり、今以上に金利が上がってしまった場合は債券価格が下落し、ともすれば金利で得られる金額以上の売却損を負ってしまうことになります。それでも株式の価格変動リスクに比べたら変動幅はかなり少ないんでしょうけどね。
そして2つ目のリスクについてですが、それは為替リスクです。
アメリカに住んでいてドルを使っている人であればこうした為替リスクを負いませんが、おそらくこのブログを見ている方のほとんどは日本に在住していると思います。
我々日本に住んでいるような人は今のような円安局面であれば円建てでは利益が発生するものの、反対に円高になってしまえば円建てで損失を負ってしまうことになります。
特に今のように急激に円安に向かっている場合、FRBが将来的な利上げの打ち止めや利下げに転じた場合、一気に円高方向へ巻き戻しが進む可能性が高いので注意が必要です。日本人にとっては1つ目の価格変動リスクよりもこちらの為替リスクの影響の方が大きいと思います。
私が買うなら為替ヘッジ有の債券投資信託
そうした中でもし債券投資をするとすれば、私であれば為替ヘッジがあるタイプの債券投資信託(ETF含む)を購入すると思います。
為替ヘッジをかけていれば円高方向に振れたとしてもその影響を免れることが出来るからです。
しかし為替ヘッジをかけるには為替ヘッジコストがかかります。特に今のように日本とアメリカの金利差が大きい場合、そのコストは大きなものとなってきます。
ですからもし私が購入するとすれば、アメリカの利上げが中断、もしくは利下げに転じるタイミングになると思います。
そのような局面であれば債券価格は上昇に転じ始め、同時にヘッジコストも下がっていくことになるからです。
ただおそらく私と似たようなことを考えている人は大勢いると思うので、このような考えに基づく債券投資にあまりうま味はないのかもしれません。
それでも手段の1つとして抑えておくことに意義はあるのではないかと私ローンウルフは考えています。