ディフェンシブ投資はゲリラ投資
お疲れ様です、ローンウルフです。
私はアメリカ株投資においては、リセッション期に相対的に強いディフェンシブ銘柄を中心に投資しています。
このディフェンシブ銘柄を中心に投資するという戦略はリセッション期にその本領を発揮するものの、好況期においては景気敏感銘柄に後れを取ることになり、忍耐を強いられる投資手法です。通常は好況期の方が不況期よりも長いからです。
私はこのようなディフェンシブ銘柄を中心に投資する戦略を、ゲリラによる戦闘行為になぞらえて考えています。
後に有利になるためにあえて最初に負ける
通常、ゲリラ戦略は戦力に圧倒的な差がある場合に用いられます。戦力差があるが故に、真正面から戦ってしまえば弱者側は負けてしまうからです。
そこでゲリラ側は最初はあえて負けます。それは単なる負けではなく、将来戦局を有利にするための戦略的撤退です。
そしてゲリラは自らに有利な森林や山岳地帯に逃げ込んで敵側の大部隊を誘い込み、ゲリラ戦略を仕掛けます。
森林や山岳地帯では平地での使用を前提とした重火器は役に立ちません。地の利を活かした戦術を駆使し、奇襲によって現れては消えを繰り返し、時間をかけて相手を心理的に追い込みます。
この「後に有利になるために最初にあえて負ける」という戦略は、結果が出るまでに時間がかかるものの強者に立ち向かうための弱者の戦略として用いられ、フィンランドとロシアが戦った冬戦争におけるフィンランドをはじめ、多くの弱者に勝利をもたらすこととなりました。
リセッション期に有利になるためにあえて上昇相場に不利なディフェンシブ銘柄に投資をする
これらのゲリラ戦略における考え方は、ディフェンシブ銘柄への投資においても通じるものがあると思います。
いずれ訪れるであろうリセッション期に有利になるため、あえて上昇相場時に不利なディフェンシブ銘柄を中心に投資することにより、後々の優位性を確保しようという考えがその背景にあるからです。
このような戦略は好況→不況→好況の1サイクルを経なければその優位性を発揮できないため、結果が出るまでにかなりの時間がかかる戦略です。
そのため、多くの人はこのような戦略を採用したがりません。なぜなら、人は一刻も早くお金持ちになりたいと願う生き物だからです。「投資は結果だ!」といって今すぐに結果を求めたがるのです。
ですからディフェンシブ銘柄を中心に投資する戦略は、このような人間の本能を逆手に取った戦略といえます。
市場に打ち勝ちたいのであれば、まずは人間が持つ本能に打ち勝たなくてはなりません。そのためにも、今後も人間の本能に逆らうようなディフェンシブ銘柄を中心とした投資を続けていこうと私ローンウルフは考えています。
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