日本株の東部ネットワークを購入しました
お疲れ様です、ローンウルフです。
日本の3月期決算企業の決算ラッシュが続いているところですが、そんな中で低PBR銘柄をスクリーニングし、目ぼしい銘柄について決算を確認しているところです。
そうした中で私が魅力的に思える銘柄を見つけたので、昨日5月15日に購入しました。銘柄は東証スタンダード市場に上場している東部ネットワークです。
なお買い付けはNISA口座を利用しており、手数料は無料です。今回の記事では、東部ネットワークを購入した理由についてお話していきたいと思います。
東部ネットワークを購入した理由
東部ネットワークは時価総額わずか52億円ほどの超小型株で、主に運送業を営んでいます。東部ネットワークの5月15日時点での株価指標は以下の通りです(私の購入単価をベースに計算しています)。
・予想PER 11.09倍
・PBR 0.24倍
・予想配当利回り 1.7%
今回の投資においてもPBRに着目しているため、売却基準にもPBRが組み込まれています。東部ネットワークの売却基準は以下の通りです。
1.PBRが0.29倍に到達
2.保有期間が2年を超える
3.投機的な買いにより価格が急騰した時
過去5年間の平均PBRが0.28倍、コロナショック前2年間の最低PBRが0.29倍とほとんど差はなかったのですが、今回は後者の0.29倍になったら売却することとしました。
なお現在の1株当たり純資産額から計算した売却予定価格は1062円です(1株当たり純資産は2023年3月末時点で3,660.24円)。
想定リターンは約20%と控えめになっていますが、下値不安の低さが大きかったため購入に踏み切りました。
直近5年間の最低PBRは0.22倍、そこから計算した株価は805円となっており、最大ドローダウンはマイナス8.94%と一桁台を想定しています。
マイナスは最大で約9%、リターンは20%と想定すればリスクリワードとしては悪くないのかなと思っています。
業績等について
東部ネットワークの業績についてですが、2024年3月期の会社予想では経常利益が前期比22.2%増、純利益3.2%増が見込まれています。
この会社予想通りに利益を出せるかはわかりませんが、業績は安定していてリーマンショック・コロナショックがあった時でも赤字にはなっておらず、後述する不動産賃貸事業を考えれば業績が大きく落ち込むといったことは想定しづらいです。
続いてキャッシュフローです。
フリーCFこそ年によって上下するもの、営業CFは安定的に推移していることがわかると思います。
財務もとても健全で、自己資本比率は81.7%とかなりの高さを誇っており、有利子負債も2億7800万円しかなく、返そうと思えばいつでもすぐに返せるレベルです。
特筆すべき不動産賃貸事業
そして特筆したいのが不動産賃貸事業です。私は最初に東部ネットワークは主に運送業を営んでいると話しましたが、実は他に不動産賃貸事業も営んでいます。
売上の比率としては運送事業が9割を占めていて不動産賃貸事業はわずか6.7%しかなく、売上だけ見るとほとんど無視していいレベルです。
しかし実は利益面で見ると不動産賃貸事業が占める割合はなんと64.46%と3分の2近くを占めており、運送事業は利益面で見ればわずか3.63%しか占めていません。
この不動産賃貸事業の存在が東部ネットワークの業績の安定性を生み出しているのです。
またこの賃貸用不動産の価値について1年前の数字ですが、2022年3月末時点でなんと91億円にものぼっており、これだけで東部ネットワークの時価総額52億円を大きく超えているのです。またこの不動産にはおよそ20億円の含み益が生じています。
この保有不動産の価値が東部ネットワークの下値を支えていると言えるでしょう。
勝ちパターンを積み重ねていく
とここまできて、このブログを継続的に見ている人の中にはなんとなくこのパターンに見覚えがあると思った人がいるかもしれません。そう、以前保有していた北沢産業と事業の構造が似ているのです。
北沢産業も厨房機器販売を主たる事業としながらも併せて不動産賃貸事業を営んでおり、売上は全体の2%ほどしか占めなかったものの利益ベースでは全体の約2割を占めていました。
また賃貸用不動産の価値も時価総額とほぼ同額となっており、東部ネットワークと少し似たような事業構成になっていました。
なお北沢産業は売却済みで、1か月ちょっとで30%超のリターンを稼ぐことに成功しました。
そして北沢産業は私が売却してからも株価はさらにグングンと上昇。驚くことに私の売値からさらに倍近くにまで株価は急上昇しました。
北沢産業の再現が東部ネットワークにおいて起こるかはわかりませんが、このような自分の中での勝ちパターンを積み上げていくことは、安定的にシケモク銘柄で稼いでいく上でとても重要なのではないか私ローンウルフは考えています。