3Mの復活のヒントはGEにあり?
お疲れ様です、ローンウルフです。
前回の記事で私は、凋落の象徴であったGE(ゼネラル・エレクトリック)が、ここ数年で見事な復活劇を演じたことについて記事にしました。
今回の記事で取り上げたいのは私が保有している3Mについてですが、3MもGEほどではないものの業績が低迷、大幅減配となって株価も最高値から半分近くにまで下がっています。
3MはGEと同じく資本財セクターに属しているコングロマリット型の企業であるため、復活のヒントもGEにあるのではないかと思っています。
事実上解体されたGE
GEについて元々は家電、金融、ヘルスケア、風力発電、航空エンジンといった複数の事業を抱えるコングロマリット型の企業でした。
しかし業績悪化に伴ってこれらは全て分社化され、今ではGE本体は航空機エンジンの事業を行うのみになってしまいました。
けれどもこれらの分社化によって経営はスリム化され、またトヨタの生産方式を参考にして工程の無駄を省いて業績も改善。
また分社化によってコングロマリット・ディスカウントの解消も進み、今ではGEの予想PERは39.84倍と、市場から非常に高い評価を受けています。
スピンオフが実行された3M
3MはGEと同じく安全・産業、輸送・エレクトロニクス、ヘルスケア、コンシューマー部門を抱えるコングロマリット型の企業ですが、このうちヘルスケア部門に関しては今年の4月にスピンオフが実行されました。
スピンオフによって3Mとソルベンタムの2社に分かれたわけですが、3Mについてはスピンオフの前あたりから株価は上昇し始め、ここ1年の騰落率は21.28%と、まずまずの成績をおさめています(2024年5月21日現在)。
もちろん本業の経営の効率化が行われなければ企業価値の向上にも繋がらないわけですが、その経営の効率化とコングロマリット・ディスカウントの解消がGEのような分社化をきっかけに始めれば、3Mの復活の芽もあるのではないかと私ローンウルフは考えています。