「フルポジで暴落回避!」はディフェンシブ銘柄なら出来る
お疲れ様です、ローンウルフです。
今月8月5日は日経平均株価が1日で12.4%も下落するという歴史的な暴落が起きました。
これ以前の暴落というと、直近ではコロナショックが挙げられます。コロナショックでは日経平均株価は短期間で30%を超える大幅な下げが起こりました。
この時にとある言葉を目にしました。それは「フルポジで暴落回避!」という言葉です。
この言葉は「いやフルポジなら暴落直撃するから回避出来てないじゃん!」というようなツッコミが入り、ネタ扱いされた言葉でした。
この言葉はかぶ1000さんが言ったとされる言葉でしたが、本人曰く実際にはこの言葉は言っておらず、「フルポジでリスク回避」と言ったとのことです。まぁ暴落もリスクも回避も出来ていない気はしますが(笑)
暴落時の狼狽売りはリターンを押し下げる
ただおそらく発言の趣旨としては、余裕資金のないフルポジションのままボラティリティの高い相場をやり過ごす、という事なんだと自分は解釈しています。
先月投稿した記事で私は、暴落時に狼狽売りをした場合、その後の急反発局面を取り逃がしてしまうことによって株式のリターンが大きく低下してしまうことについてお話しました。
ただかぶ1000さんのような投資上級者ならともかく、一般的な投資家からすればフルポジションのまま暴落をやり過ごすという事は少し難易度が高いと思います。
ですが下落相場にも相対的に強いディフェンシブ銘柄であれば、フルポジションであっても暴落相場をやり過ごすことが出来るのかなと思っています。
不景気時や金融危機時のダメージが大きい景気敏感銘柄やその時々の流行りの投資先というものは、一般的には市場平均よりも大きく株価が下げ、またリセッション時には業績の大幅な悪化が避けられません。
そのため、業績の悪化と株価の大幅な下げに動揺して狼狽売りを招くことが多いです。
しかし不景気時や暴落時に強いディフェンシブ銘柄であれば、相対的に株価の下落幅は限られ、狼狽売りするリスクは低くなります。
また不景気に陥っても業績が大幅に悪化しづらいディフェンシブ銘柄にとっては、リセッションや株価の下落はむしろ本領発揮出来る場面であり、見せどころなのです。
動かないことも戦略の1つ
今回の暴落時に、一旦は保有銘柄を売って立て直した方が良い、というような意見も見かけました(その発言をしたのは非投資家でした)。
しかしそんな考えは投資をしたことがない人の机上の空論です。下落相場時においてどこが底値かなんてことはわかるはずもなく、反発した後に結局高値で買い戻すなんてことにもなりかねません。暴落が起きてから売るのは一番の悪手です。
相場が大きく下落する前から暴落やリセッションに耐えうるポートフォリオを組んで、どんな相場展開になろうがそのまま「フルポジでリスク回避」するのが、保守的な投資家にとって望ましい投資判断なのではないかと私ローンウルフは考えています。