株価暴落してから現金比率を高めるぐらいなら最初から保守的なポジションを組もう
お疲れ様です、ローンウルフです。
最近はやや停滞気味なものの、未だ過去最高値圏で推移しているアメリカの株式市場。
昨年S&P500が24.23%上昇したのに続き、2024年は15.87%の上昇と今年も二桁の上昇を見せています(2024年9月11日現在)。
しかし2022年は今年と違って軟調な展開で、一時S&P500は最高値より25%近い下げとなり、コロナショック以降で最も大きな下げ幅を記録しました。
当時は株価が大きく下落してから現金比率を高めたり、株価が下落すると価格が上昇するインバース型の金融商品を購入している人を良く見かけました。
しかし株価が大きく下落してからこのような行動をとるぐらいなら、最初から保守的なポジションを組んだりインデックスをバイアンドホールドした方が良いと思います。
株価が大幅下落してから保守的な行動をとるのは事故を起こしてから保険に入るようなもの
以前の記事でもお話しましたが、株価が大きく下落してから現金比率を高めたりインバース型の金融商品を購入するといった行為は、自動車事故を起こしてから保険に入るようなものです。
このようなリスク回避的な行動をとるとすれば、多くの人が株価の上昇に浮かれてリスクを省みない投資行動を取るような局面であり、リスクが顕在化して株価が大きく下落して多くの人がさらなる下落におびえているような局面ではありません。
市場全体が大きく下落した後に保有している株式を売却した場合、株価が戻した時に戻り相場の恩恵を受けることが出来ません。
また税金や手数料などの取引コストを考えると、よほど上手いタイミングで売買しない限り超過リターンを得ることは出来ないと思います。
それであれば、最初からリセッションや相場全体の下落に強いディフェンシブ系の銘柄を中心に投資したり、あるいはインデックスファンドを購入してひたすらバイアンドホールドをした方が良いです。
そうすれば市場全体の大幅な下落に狼狽して慌てて保有銘柄を売却したり、インバース型の金融商品を買ったりといった事態を避けられますし、その後の戻り相場の恩恵をそのまま受けることが出来るからです。
大幅下落時にリスク回避的な行動を取ってしまうのは過大なリスクを取っていた証拠
そもそも株式市場全体が大幅に下落してからリスク回避的な行動を取るという事は、あなたが自分が想定していた以上に過大なリスクを取っていたからにほかなりません。
幸いにも今はアメリカの株式市場は高値圏の中にあるので、この機会を利用してもう1度自分のポジションがリスクを取りすぎていないか確認した方が良いと思います。
相場が大幅に悪化してからではなく、相場が好調な時こそ自分のポシジョンの守りについて考えたほうがいいと私ローンウルフは考えています。