めっきり人気の無くなったタバコ銘柄
お疲れ様です、ローンウルフです。
今でこそ日本の米国株投資家の中でハイテク銘柄や半導体銘柄の人気が高いものの、2010年代後半においてそれらと同等の人気の銘柄群がありました。
それがMO(アルトリア)、PM(フィリップ・モリス)、BTIといったタバコ銘柄です。
かつて多くのブログに取り上げられていたタバコ銘柄
当時のタバコ銘柄の人気はすさまじく、2019年のブログ村ランキングTOP100のうち、ポートフォリオを公開している79のブログの実に44%にあたる35のブログがタバコ銘柄を保有していました。
そもそもタバコ銘柄に人気があった理由として、当時高配当株への投資が人気化しており、そうした中でシーゲル教授の「株式投資の未来」において、高配当銘柄であるフィリップ・モリスがS&P500採用銘柄の中で当時最も高いリターンを上げていたことが紹介されていたことが大きいと思います。
しかし蓋を開けてみればブームになったあたりからタバコ銘柄は株価が大きく下落。代わりにGAFAMのような大型ハイテク株の株価が大幅に上昇しました。
これらの大型ハイテク株は日本の個人投資家の中で人気化し、もはやこれらの銘柄やナスダックに投資していない人を探すのが難しいぐらいになりました。
今年復活しつつあるタバコ銘柄
もちろん今でもタバコ銘柄を保有している人はいると思いますが、保有していてもウェイトを落としている人がほとんどだと思います。
中にはウェイトを維持したりポジションを増やしてる人もいるかもしれませんが、そういう人たちはタバコ銘柄に強いこだわりがあったり相当な自信があってのことだと思います。
そしてそうしたこだわりが実ったのか、タバコ銘柄は今年に入って堅調な展開を見せています。
10月13日時点でフィリップ・モリスは年初来で25.68%の上昇、アルトリアは19.87%の上昇、BTIは18.05%の上昇と、S&P500が22.61%の上昇率の中で配当金を加味したトータルリターンではいずれもS&P500を上回ります(MOとBTIは配当利回りが8%ほど)。
AI・半導体銘柄全盛の中でこれだけの成績を残しているのはかなり健闘していると言えるでしょう。
タバコ銘柄は株価が長期低迷する中でも高い配当金を出し続け、投資家はそれを地道に再投資して後の株価上昇の恩恵を受けることが勝ちパターンなわけですから、タバコ銘柄に投資をしている人はこれからも我慢強くバイアンドホールドと配当再投資をする必要があるのではないかと私ローンウルフは考えています。