FANG+死すともディフェンシブは死せず
お疲れ様です、ローンウルフです。
昨晩のアメリカ株式市場はS&P500が1.46%下落しました。下落の中心はハイテク株や半導体銘柄であり、ハイテク株中心のナスダック100は2.97%の下落と3%近い下げとなりました。
中でもさらに下落幅が大きかったのが、ここ最近個人投資家にとても人気のあるFANG+と呼ばれる大型ハイテク株を中心とした銘柄群です。
FANG+指数は3.67%の下落と、ナスダック100を上回る下落幅となりました。
FANG+がダメになったら他の銘柄もダメになる?
FANG+は昨晩こそ大きく下げたものの、ここ数年の高いパフォーマンスが多くの日本の個人投資家を惹き付け、一部の人は熱狂の中で盲信に近い状態にまで陥っています。
その盲信状態に陥ってる人の中に
「FANG+がダメになればS&P500もオルカンも全部ダメになる!」
といった主張をしている人がいます。S&P500やオルカンにおいてもFANG+に該当する銘柄は大きなウェイトを占めており、これらの銘柄が大幅下落すればS&P500やオルカンも影響を免れないとの主張です。
下げへの耐性の差が現われた2022年
同じような主張は2021年のレバナスブーム時も見られました。当時も「レバナスがダメになればS&P500もオルカンも全部ダメになる!」といった主張が散見されました。歴史は繰り返しますね。
そしてご存知の通り、2022年はS&P500は19.44%の大幅な下落に見舞われました。
当然ながらレバレッジをかけているレバナスの下落幅はとても大きく、62%もの大幅な下落に見舞われました。
2022年は大きく円安が進んだため円建てのS&P500はもう少しマイルドな下げに留まったことを考えると、実際はレバナスがダメになっただけでS&P500はダメになりませんでした。
さらに言えば私が保有している生活必需品セクターETFであるVDCは4.1%の下落、ヘルスケアセクターETFであるXLVは3.6%の下落と、両ディフェンシブセクターの下げ幅は一桁台前半と2022年はわずかな下落に留まりました。
FANG+死すともディフェンシブは死せず
そして昨晩はFANG+指数が3.67%下落する中で、私が保有しているXLVは2.25%の上昇、VDCは2.57%の上昇と、ダメになったのはFANG+だけでディフェンシブ銘柄はむしろ上昇しているのです。
もちろんたった1日の相場で事の判断をなすべきではありませんが、2022年の時の相場を思い返すと大幅な下落相場に見舞われても死ぬのはFANG+だけであって、ディフェンシブ銘柄はかなり持ちこたえると思います。
上昇相場が長く続くとそれがこの先永遠に続くように思えてしまい、自分の投資先に盲信してしまう人がどうしても現われてしまいますが、個人投資家はこうした熱狂にまみれた発言に惑わされずに状況を見極めるべきではないかと私ローンウルフは考えています。