「ケネディ・ディスカウント」にさらされたヘルスケア銘柄の割安度を探る

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お疲れ様です、ローンウルフです。

昨年来パフォーマンスの冴えないヘルスケアセクター。その理由の1つとしては強気相場・好景気時には買われづらいディフェンシブセクターに属しているからというものが挙げられます。

しかし昨年においてはそれに加えて少し特殊な事情がありました。それはトランプ大統領が厚生長官に指名したロバート・ケネディ・ジュニアの存在です。

ケネディ氏は反ワクチン活動家として知られ、具体的な証拠を示さずに「安全で効果のあるワクチンなど存在しない」と述べたり、新型コロナウイルスは白人と黒人を標的にした生物兵器である、ワクチンは自閉症の原因になっている等と主張している人物です。

こうした科学的な根拠に基づかない発言を連発するケネディ氏が厚生長官になるとの見込みから、昨年の大統領選前後からヘルスケア銘柄の株価はさらに軟調な展開を迎えています。

ヘルスケア銘柄はいわば「ケネディ・ディスカウント」にさらされているわけですが、こうしたケネディ・ディスカウントが実際にヘルスケア銘柄のバリュエーションにどう影響しているのか見ていきたいと思います。

アメリカのヘルスケアセクターの過熱度

まず調べるヘルスケアセクターの銘柄については、私が保有しているヘルスケアセクターETFであるXLVの構成銘柄TOP10を調べたいと思います。

調べるにあたっては予想PERと共に、今期の1株当たり純利益の予想成長率も併せて載せたいと思います。

また割高かどうかを調べるにあたり、予想PERと1株当たり純利益の予想成長率についてはseeking alphaの数字をそれぞれ採用しています。いずれも2025年2月11日現在の数値です。

それではご覧ください!

思ったほどはディスカウントされていないヘルスケア銘柄

調べた感想としては、銘柄ごとにバラツキが大きいものの成長率を加味すれば概ね適正なバリュエーションになっているのかなと思いました。

逆に言えばケネディ・ディスカウントがあるわりには思ったより割安にはなっていないなと感じました。

直近1か月で株価がそれなりに反発した影響もあるのかなとは思いますが、今後の政策の不透明さを考えれば再度売り込まれる展開も覚悟した方がいいかもしれません。


 

当のケネディ氏は公聴会において、これまでの反ワクチン発言から一転し

「ワクチン反対派でも製薬産業のアンチでもない」

「私の子どもたちはみな、ワクチン接種を受けた。ワクチンは医療において極めて重要な役割を果たすと考える」

などと証言し、表面上は態度を軟化させています。

私としてはこれらの発言は自らが厚生長官に就任するためについた方便で、厚生長官に就任した後はかつての反ワクチン発言・活動を復活させるだろうと考えています。

これから4年間ヘルスケア銘柄は逆風が続きますが、逆風があろうとも引き続きヘルスケア銘柄については保有と配当再投資による購入を続けていこうと私ローンウルフは考えています。

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