半導体銘柄の過熱度を調べてみた
お疲れ様です、ローンウルフです。
昨年に続きアメリカ株式市場は好調に推移しており、連日で過去最高値を更新しています。そしてその上昇の中心となっているのが、AI需要に沸く半導体銘柄です。
ICE半導体株指数に連動するETFのSOXXは年初来で62.11%もの驚異的なパフォーマンスをたたき出しています(2026年5月17日現在)。
こうした急騰劇を見て、投資家の中には「半導体銘柄はバブルだ!」と思っている人がいるようです。
そこで今回の記事では、半導体銘柄についての過熱度を測っていきたいと思います。
半導体銘柄の過熱度
今回半導体銘柄の過熱度を測るにあたっては、ICE半導体株指数に採用されている銘柄を調べていきたいと思います。
内容については構成比率TOP10の銘柄の予想PERと予想EPS成長率を調べて一覧にしてみました。
ただ半導体銘柄の高い成長率を考えると、今期の予想PERと予想EPS成長率だけを調べるのは不十分と考え、今回は来期分の予想PERと予想EPS成長率についても調べてみました。
上記のデータを集めるにあたってはSeeking Alphaの数字を利用しました。それでは早速ですがご覧ください!
半導体銘柄の凄まじいEPS成長率
今回調べて驚いたのは、半導体銘柄の驚異的なEPS成長率です。クアルコムを除き、今期と来期にかけて数十パーセントの成長が予想されています。
以下個別の銘柄について見ていきたいと思います。まずマイクロンについて、予想EPS成長率は今期が7倍、翌期は76%と驚異的な成長率となっています。
それでいて予想PERは今期12.43倍、翌期7.06倍と成長率を加味すれば非常に割安な水準となっています。今年に入ってから大きく買われているのもうなずけます。
ただ注意しなければいかないのは、翌々期の2028年においてマイクロンは減益が予想されているということです。今後もし大幅な減益が予想されているのであれば、今年来年と大幅な成長が予想されていても今後の株価の上昇はあまり期待できません。
逆に言えば2028年の業績予想が減益から一転増益に転じれば今のマイクロンは非常に割安な水準となり、マイクロンの今後は大幅なアップサイドとダウンサイドの両方があると言えるでしょう。
続いてアドバンスト・マイクロ・デバイセズ、ブロードコム、エヌビディア、マーベル・テクノロジー・グループ、アプライド・マテリアルズの5銘柄は成長率を加味すれば概ね割安に見えます。
テキサス・インスツルメンツとモノリシック・パワー・システムズの2銘柄は成長率を加味しても割高な水準にあると思います。
インテルの成長率は確かに目を見張るものがありますが、それでも今期の3桁の予想PERと翌期の70倍の予想PERは現状バブル状態に近いと思います。
クアルコムは他の半導体銘柄が非常に好調な業績を上げている中で2期連続のマイナス成長が予想されています。こうした銘柄でさえも買われているというのは今の半導体銘柄の活況を象徴しています。
高い成長を達成できるかがカギ
以上ICE半導体株指数採用銘柄TOP10の過熱度を見てきましたが、過熱感を感じる銘柄もあるものの、高い成長率を加味すればそれがバブルとまで呼べる水準にはないと思います。
ただしここで注意しておきたいのが、好調な株価を裏付ける高い成長が実際に達成できるかどうかです。
こうした高い成長率はすでに株価に織り込まれているわけですから、この高い成長が実現できなければ期待がはがれて一気に株価も急落してしまいます。
特に半導体銘柄のような景気敏感銘柄はその業績のブレも大きいわけですから、下がる時は強烈な下げが待っていることでしょう。
今のようにかつてないほど半導体銘柄が人気化している局面では、通常の銘柄以上に業績に目を光らせる必要があるのではないかと私ローンウルフは考えています。













