スペースXはドットコムバブル時のシスコシステムズ以上のバブル状態にある
お疲れ様です、ローンウルフです。
去る6月12日、イーロンマスク率いるスペースXが上場を果たしました。上場時の時価総額は2兆1000億ドルと、新規株式公開において過去最大の時価総額となりました。
上場後も株価は上昇し、現在はアメリカにおいて8番目に大きな時価総額となっています。
スペースXは宇宙におけるフロンティア企業として投資家を熱狂の渦に巻き込んでいますが、現在のスペースXはドットコムバブル時のシスコシステムズ以上のバブル銘柄であり、個人投資家は近づいてはいけません。
インターネット時代のツルハシ銘柄だったシスコシステムズ
シスコシステムズは90年代末のドットコムバブル時にインターネット時代の到来による恩恵を大きく受けた銘柄です。
シスコシステムズのルーターやスイッチはインターネットインフラの基盤を独占的に支えており、まさしくインターネット時代のツルハシ銘柄とも呼べる存在でした。
売上も爆発的に伸び、1995年に20億ドルほどだった売上は5年後の2000年に189億ドルと約8.5倍へと成長しました。
こうしたインターネットの拡大と驚異的な売上の増加は多くの投資家を惹きつけ、2000年3月には世界一の時価総額に達するまでに至りました。
そして売上が伸びただけではありません。シスコシステムズはスペースXと違って利益を出しており、2000年の純利益は約26.7億ドルに達していました。
ただし時価総額と比べるとその金額はとても低く、PERは100倍を大きく超えていました。
その後熱狂は冷め、シスコシステムズの株価も暴落。株価は高値から9割近い暴落を起こしたのです。
黒字だったシスコシステムズ、赤字のスペースX
翻ってスペースXについて考えると、スペースXの売上は約187億ドルと時価総額2兆1000億ドルの100分の1にも届きません。
また昨年2025年の最終損益は赤字となっており、2026年は3月までで42億8000万ドルの赤字と赤字額は前年同期の8倍に膨らんでいます。
バブル状態にあったとはいえある程度の黒字額を出していたシスコシステムズ、それに対し時価総額TOP10に入りながらもいまだ赤字に陥っているスペースX。損益状況を比較すると、スペースXはドットコムバブル時のシスコシステムズ以上のバブル状態にあるといえるでしょう。
いつかは覚める熱狂
宇宙ビジネスにAIという今をときめく夢物語に心踊らされ、現実の数字を直視せずに資金を投じる投資家は多いですが、数字を伴わない夢物語に天文学的プレミアムを払うのは2000年の再現となる可能性が非常に高いです。
ドットコムバブル時のシスコシステムズと同様、スペースXも熱狂から覚めて現実を突きつけられる日がいずれやってくるでしょう。
投資家は興奮する前に時価総額と比較した上で、現実の売上や利益、キャッシュフローをよく見て冷静に投資判断を下すべきではないかと私ローンウルフは考えています。












