2024年6月時点の新興国株ETF「SPEM」の保有状況

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お疲れ様です、ローンウルフです。

私は2022年の2月まで3か月おきに新興国株ETFのSPEMを定期購入していましたが、現在は新興国株ETFの定期購入を中止しています。

しかしSPEMについてはあくまで定期購入を中止しているだけで保有は続けており、またSPEMから年2回(6月、12月)支払われる配当金で再投資をすることとしています。

今回はこれまでと同様、SPEMの保有状況及び他国と比べたリターンやCAPEレシオ等について記事にしたいと思います。

新興国株ETF「SPEM」の保有状況やリターン比較

まずはCAPEレシオから確認したいと思います。CAPEレシオとは株価をインフレ調整後の1株当たり利益の10年間の平均で割って算出する指数のことです。

アメリカのCAPEレシオについては「multpl.com」を、新興国と日本のCAPEレシオについては「Research Affiliates」を利用して調べています。

数値は新興国株と日本は5月末時点の、アメリカについては6月15日時点のものです。それではご覧ください!

・新興国株 15.0倍

・アメリカ 35.37倍

・日本 23.8倍

3か月前と比べて新興国株のCAPEレシオは14.2倍から15.0倍へと増加、アメリカのCAPEレシオは34.22倍から35.37倍へと増加、日本のCAPEレシオは23.6倍から23.8倍へと増加しました。

続いてSPEMと他の新興国株ETF、およびS&P500との価格推移の比較です。比較対象は以下の3つです。

・DEM(ウィズダムツリー エマージング・マーケッツ・エクイティ・インカム・ファンド)

DGS(ウィズダムツリー 新興国小型株配当ファンド)

・S&P500

上2つはスマートベータ型のETFでDEMは高配当株、DGSは小型株の高配当株に投資している新興国株のETFです。

リターンの比較は配当再投資を含めた形で比較できるPortfolio Visualizerを利用しています。比較期間は私がSPEMの購入を開始した2020年3月から2024年5月までです。それではご覧ください!

成績が良い順にS&P500、DGS、DEM、SPEMとなっています。

S&P500が引き続き新興国株ETFのリターンを上回っています。また新興国株ETFにおいては時価総額加重平均に基づいたポートフォリオよりも、高配当株の方が好成績を出し続けてています。

続いてこれらの具体的な年率リターンやシャープレシオ等が載った一覧を掲載します。

 

なお6月16日時点のSPEMの保有状況はこのようになっています。

 

続いてSPEMの構成銘柄のうちの上位5社と構成比率は以下の通りです。

 

前回と比べて順位に変動はありませんが、TSMCの比率さらに高くなりました。

最後にSPEMの投資先の国別組入比率のトップ10について載せていきますのでご覧ください(情報元はステートストリートのHPより)。

中国、インド、台湾の順となっています。4年近く前までは中国の比率がおよそ3分の1、台湾・インドがそれぞれ10%台前半であったことを考えると、それぞれの割合がだいぶ接近してきたなと感じます。

気にした方が良い償還リスク

新興国の中でもさらに経済規模の小さいフロンティア市場を中心に投資しているETFにFM(iシェアーズ フロンティア&セレクト EM)があります。

このFMについて、一部の投資インフルエンサーが今後はアメリカ株だけではなくフロンティアマーケットに注目しよう!として投資が推奨していました。

しかしこのFMについては償還されることが決定し、2025年3月31日を最後に取引が出来なくなる予定であることが明らかになりました。

FMを長期の投資先と考えて保有していた方はそれなりにいたかと思いますが、償還によってそれも出来なくなってしまいました。

ここ最近は物凄い勢いで投資信託やETFが設定されていますが、一気に増えた投資商品は淘汰されていずれFMのように償還される商品がたくさん出てくると思います。

新しい投資商品が出てくるとそれに飛びつきたくなる気持ちもわかりますが、こうした償還リスクをきちんと押さえた上で投資の決定を下した方が良いのではないかと私ローンウルフは考えています。

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